4月に入り、桜花賞や皐月賞などのG1レースが続いた後は、夢の途中でひと息入れたい今週の競馬。
明日の福島牝馬ステークスは、各地の競馬場同様に、どこかまったりとした時間が流れる土曜日開催…と思いきや、騎手欄に「C・デムーロ」のお名前が!
これは一大事。できたてホヤホヤの桜花賞ジョッキー参戦となると、相馬野馬追で有名な馬好きで知られる福島の皆さんは黙っていられないはず。震災後、再建・復興のひとつでもあった福島競馬場に、たくさんのお客さんが来てくれますように。
出走する女の子たちも、切れ味鋭いクール&ビューティーがそろいました。
まず何と言ってもC・デムーロがエスコートするオールザットジャズ。昨年の優勝馬。今年も1番人気になりそうです。前走の中山牝馬ステークスでは、+18kgと太目残りながらの3着でしたが、今回は斤量が2kg軽くなるということと、ひとたたきしてどこまで馬体が絞れているか。しっとりとクラシカルな馬名にもかかわらず、いつもチャカついてどうにも落ち着かない彼女ですが、女の子は5歳になると、色気が増して落ち着くこともあるので、まずは怪しいパドックに注目。「福島ならオールザットジャズ!」と言われるようなレースを期待しています。
そしてマイネイザベル。気がつくと、私はいつも彼女を馬券に絡めているような気がします。ある程度の速い流れに対応できて、最後は直線番長とも呼べる驚異の瞬発力が持ち味。外枠も走りやすそうで歓迎できます。得意の1800mで唯一、気がかりなのは「私、重馬場184(イヤヨ)」。明日のお天気はわかりませんが、願わくばパンパンの良馬場で、イザベルのぶっちぎりを見たいですね。
外枠から、昨年の桜花賞3着アロマティコ。地味ながら実力は確かです。彼女の堅実な走りは掲示板を外さない安定感が魅力で、イザベル同様、あっという間に追い上げてくるいい脚を持っています。馬体重が心配ですが、当日増えているようなら注目ですね。
ほかにも、重馬場泥かぶり上等!のオメガハートランド。大化けしそうなアラフネなどなど、ラップが速くなりがちなこのレースに、どこまでついていけるでしょうか。
古馬といっても、春先の女の子たちは、身体的にとてもデリケート。
レース前、不安と緊張で泣きそうな時は、自分の脚に流れる血に問いかけてくださいね。偉大な父や母、そして爺ちゃんたちが素敵な答えを教えてくれるはずです。