2013年11月18日

「当然」と「ようやく」の融合。

昨日のマイルチャンピオンシップで、中央、地方、海外を合わせて史上初のG1通算100勝を達成した武豊騎手の笑顔は、いつものように清々しかった。

前人未到の大記録とか、金字塔などの大げさな言葉で飾り立てるのも憚られる白い歯キラリ!

そこから滑らかに流れてくる優しい語り口調に、さまざまなタイトルを獲得してきた重量は感じ取れない。

そこがユタカのいいところだと思う。早い話が、武豊というたった二文字の名前と同じく、とてもシンプルでわかりやすく、悔しいくらい爽やかだということかな!

ユタカが健康でケガもなく乗り続けてくれれば、おのずと「この日」がやってくることくらい、誰もがわかっていた。

競馬のことを、ただ好きなだけでよくわかりもしない私だけど、ユタカと同じ年という微かな共通点と、自分の体内時計と照らし合わせてみれば、「まだ何も減ってはいないし、何も失くしてはいない」ということがよくわかる。まだまだ若い者には負けませんよ~。

さぁ、ユタカのことはこのくらいにして、ようやくG1ホースになったトーセンラーを讃えましょう。

なんたってラーちゃん♡デビューした時から「ちっこい馬」呼ばわりをして、いつまでも子ども扱いしてきた私。本当に立派になりました。

ラーほど、当日の天気や馬場状態が気になる馬もいない。出走すると決まったら、ファンは馬柱を見る前に週間天気予報を確認!小雨でも降ろうものなら、そこでひとまず「あぁ~」とか「ヒー」とか言わざるを得ないのだ。

「太陽神」という意味を持つ馬名通り、ラーはお日さまに愛された馬なのか、重馬場では力を発揮できないことが多かった。良馬場でも勝ちきれない時は、背負った父の看板の重さ分、斤量が増しているとラーを弁護したい気持ちに駆られてしまう。数いるディープ産駒の中でも、何となく特別感のある馬だろう。

その気持ちはユタカも同じだった。

「この馬は一番ディープに似ている」

ユタカが言うなら間違いない。しかも最近は我が子を慈しむように、ディープの仔を語っているように感じる。あれ?ユタカ、トシとったなー!(失礼w)

ラーは大きなレースで勝ちきれないということもあり、さまざまな距離を試された。

1800mから3200m、そして昨日、5歳にして初めての1600mと、今なら新潟の直線もいけるのはないかと思わせる距離的破天荒ぶりだ。

先ほどから昨日のレース映像を何度もみているが、どうみてもディープインパクトだよなぁ~と思うのに、父は1600mを走ったことがないから不思議です。

ユタカはわずかな闇を経験したのち、またこうして当然のように記録を積み重ね、トーセンラーはようやく、一番欲しかったものを手に入れることができた。順当だと思っていることが、どこかで狂うと、外野の私たちも気持ち的にしっくりこないし健康に悪い。

やはり、「これでいいんだ、これこそだ」と思うことで十分に消化して身体の栄養になり、体調も整っていく。

今年のマイルCSは、ユタカにとってもラーにとっても歴史的最高の融合を果たしたレースだと締めくくります!おめでとうございました!

 

Ra

豊さんがあれほど勝つことが出来なかった
マイルCSを去年やっと制してそして今年連覇。
マイルCSの歴史で騎手-馬コンビでの連覇は5組いますけど
異なる馬での騎手連覇は、豊さんが初。
G1 100勝のメモリアルと共に新たな記録も作りました。
一言で凄いと言うのは簡単ですが、
その裏では、豊さんのすさまじい努力があるんでしょうね。

トーセンラーも前々から【この馬は一番ディープに似ている】と言ってましたね。今年、京都記念で久々にコンビ結成して制覇。
春には天皇賞春で2着。秋には、マイルの頂点に立つなんて思ってもいませんでした。
成績はお父さんに勝てませんけど、あの末脚ならお父さんよりも凄いかもしれませんね。今後がまた楽しみです。

ラーさんやってくれましたね!
初マイルでの初G1で、関係者のみなさんの思いが現実になりました。
長距離のイメージが強くて大丈夫かな?と思ったのですが、人馬一体さすが豊騎手ディープの仔を知り尽くしてます。
直線で追い出しにかかった時ハラハラしたけど、ラーさんディープになってました。キズナだけじゃない、ラーもディープの仔として素晴らし末脚を堪能出来て素晴らしG1でした(^-^)

しょうさん>メモリアルなレースをディープの仔で勝つあたりなんて、本当にユタカも嬉しかったでしょうね!同じ年なので、なんとなくではありますが、少々身体の衰えは正直あると思います。でも、そこを経験値が鮮やかにカバーしてくれてますね。ユタカの勝ち鞍とともに、競馬人気が上がりますように(*´-`*)

てるみさん>ラーちゃんすごかったですね!いつまでも若馬のような気がしていましたが、オルフェ世代なんですよね。京都は最後のコーナーで馬群が広がりますから、ラーの好きなタイミングで前が開くと思っていました!この経験がさらなるG1勝利につながりますように(*´∇`*)

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