2014年04月07日

キズナ愛、揺るがず。

ひとの心というものは、とても頑なだったり、はたまた簡単に揺らいだりして、その日の人生を楽しいものにしてくれる。

4月になったのだし、いい加減春だろう思っていたら雪がチラつく北海道上空。昨日は白老にある余生牧場を訪ね、牧場主にいろいろな話を聞きながら馬と戯れてきたが、帰りの高速道路上は、まぁまぁいい感じの吹雪に。今年の空は性能がイマイチらしく、カレンダーも読めないらしい。

東京でも、皇居へお花見にいった人々が、午後から通り雨にあってそそくさ帰る光景がニュースになるほど、日本各地のお天気はぐらぐらで、そのうちネジがとれて、空が落っこちてこないか心配になった。

昨日の大阪杯でも、馬券の買い目が揺れに揺れまくったひとも多いと思う。

専門家がきっちりとまとめあげたデーターと、キズナに対するリベンジ魂が上乗せされたエピファネイアが有利だと総括されて、オッズ1.9倍の1番人気。

世界の4着。凱旋門賞から国内戦初となるキズナは、そこからわりと離された感のある2.4倍の2番人気。

それでも私は、キズナが負けるはずはないと思っていた。

それはなぜか。

「好きだから」 !!

私が好きになった男に負けてもらっては困る。万が一負けてしまったら、私の愛情が足りなかったと自分を責める覚悟で決めた買い目は

キズナ、メイショウマンボ、カレンミロティック!!

どうですこれ。なかなかできない馬券でしょ?

当然キズナが勝って、その後に馬券を彩るファンタジーな馬たちが入線してくれたら、ちょっと寒いけど脱いじゃうかなー!なんて、わくわくしながら帰り道を急いだ。

「あ~~、ダメだ。メインの時間にまにあわない~~」

運転しながらスマホを取りだし(よい子はマネしないでね)、知人に私の買い目をぶち込んでほしいと電話をかけた。堂々と危険運転をしながら命乞い!好きな馬が買えないならここで死んでやる。

結果はもちろんキズナ優勝!2着に、そろそろ燻した銀色に進化しそうなトウカイパラダイス、3着にエピファネイアだった。

あら、マンボちゃん?どーしちゃったの~~?

私はてっきり、キズナの後ろから「ちょっとキズナくん待って~!」って追い込んでくると思っていたわよ?

「別に」

…大物女優は派手に負けてもかっこいいですな。

ここでエピファンには大変申し訳ないけれど、彼はもうキズナに先着することはないような気がしてきた。

これからも何かにつけてライバルだと書かれるとは思うが、昨日のレースをみる限り、彼らにはいつの間にか大きな差ができていて、国内にはキズナの相手が見当たらない…。そんな非公開ゆる回顧を書きとめたひとも多いだろう。

馬は、目の前にいる馬が誰だかちゃんとわかっている。

発走前の輪乗りで、エピは「げ、キズナいるし…」と確認したはずだ。

またキズナも「ふーん、今日の相手はこれだけ?少ないね」くらいなものだったかもしれない。

負け癖という言葉がある。

息子が球児だった頃、どうしても勝てないチームがあった。そのチームにだけ、とんでもなく死んだ野球をして監督を激怒させていた。コーチは「同じチームに3回負けたら、お前ら終わりだぞ!」負け癖の恐ろしさを愛のムチでビンビン叩いて正気に戻そうとしていたが、恐れていた3回目がやって来た。

2度あることは3度ある、というのは、2度目でどうにかできなければ後は崖っぷちだということでしょうかね。

どうやらキズナは、オルフェーヴルと違って、牝馬に弱い面もなく、ラーちゃんのように重馬場も嫌いじゃなく、距離だって、世界のユタカが「大丈夫」と言っているから大丈夫なのだ。死角がなさすぎる。キズナ唯一の敵は「ケガをしないこと」だけになった。

こうなってくるとようやく私たちファンの出番。ケガや病気をしないように祈るだけ。

オルフェにも散々祈ってきたが、彼の場合は「ちゃんとまっすぐ走りますように」だったし、その前のブエナビスタは「アクシデントに巻き込まれませんように」だったので、今回のキズナはようやくアスリートらしく祈ることができる。

『ケガや病気をしませんように』

全国津々浦々のキズナ愛は、どんな気象条件にも揺るがず、これからきっちりとロンシャンまでの道に敷きつめられるだろう。嗚呼、私も渡りたい。今年こそ、万馬券を当ててフランスに行くぞー!

Dscf1332 ホースガーデン白老のトラストホース、ポケット号。

マキバオーみたいに小さくて

猛烈に脚が速かった!

由香さん、こんばんは。
キズナさらに成長しましたね。
映像のパドックみた時に【デカっ】と思わず思いました。
最後方からの追い込んだ脚は、お父さんと被りました。
お父さんはそんな大きくなかったけど、
お父さんよりも少し大きくしたのがキズナ。
段々、お父さんに似てきたのかな?
10月にまずは無事に舞台に立てますように。

でも、その前に天皇賞では
オルフェ世代のNo.2ウインバリアシオンが…
この馬に勝たないことにはね。
さらにその何馬身か先に
オルフェーヴルがいるわけですから。

しょうさん、こんばんは!私は個人的に見た目ディープに似てないような気がしていました。キズナは何かこう物静かで控えめな感じがします。レース内容も圧倒的!という感じではなく、最後のぐいっとさす!みたいな♪春天はどうなりますかね~。ちょっと特殊なレースですのでキズナも大変だと思いますよ~。10月5日、無事に、かわいいハープちゃんと旅立ってほしいものです!

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