2014年06月02日

2月23日に生まれて。

競馬の祭典、第81回日本ダービーが終わりました。

ああ~もう、この感動の一部始終を、いったい何から書けばよいというのでしょうか。

どうやったってお尻がもぞもぞする落ち着かないダービーウィーク。

全国1億数千万の競馬ファン共通のもぞもぞ感だったことでしょう。

寝ても覚めても日本ダービーな私の熱い1週間は…

出馬表も出ていない27日の火曜日という無謀な夜に、満を持しての競馬女子会を開催!さまざまな競馬歴を持った淑女を集めてダービー攻略勉強会を行いました。

講師に、毎度イヤミなくらい万馬券を的中させて、時々焼肉をおごってくれるかわいい弟分のK氏に「ウマイ馬券の買い方」なんぞをじ~~っくり教わって、おおよその予習完了。

さらに31日のダービー前夜は、某スポーツ紙の関係各位参加も心強く、先輩のお店で緊急ダービーミーティングを追加し、これ以上ない万全の体勢で当日に臨みました。

これだけ力を込めて予想をがっちりやり、馬券の買い方もなるべくトンチンカンにならないよう心がけた結果!皐月賞から「この馬はダービー馬になる」と白羽の矢をたてていたワンアンドオンリーがみごとに優勝!単勝1000円がふんわりと膨らんで返ってまいりました。(ちなみに、保険馬券の馬単も的中)。

ここ最近の私調べですが、日本ダービーは、ウオッカから馬券を買いはじめ、2010年のエイシンフラッシュ、2012年のディープブリランテを除いて、あとはいい感じに当てている相性のいいレースとなっております(プチ自慢)。

ウオッカで馬券をとった話から無理やりつなげますが、紅一点のレッドリヴェールは、最後の伸びを欠いて12着。稀代の名牝クリフジから、64年の長い年月をかけて牝馬優勝したウオッカに続けと参戦しましたが、あれからまだ7年。燃える闘魂!根性の血でおなじみのステイゴールドを持ってしても、ここは難しいレースになると思ってましたし、たった7年でウオッカの成し遂げた競馬史を上書きするのは、何とも微妙な気持ちにもなるのが正直なところ。この厚い壁は、あと数年、強い牝馬が何度も体当たりをして、少しずつ崩していかなくては先に進めないものなのでしょう。

今年のダービーは、なんといっても『2月23日生まれ』が4つも重なるという「つながり」の濃さで大きな話題になりました。

ワンアンドオンリー、横山典弘騎手、前田オーナー、そして!7年ぶりの行啓となった皇太子殿下も同じ誕生日という、競馬史上最も幸せな偶然のおまけつき。ここまでくると、もはや神話の世界に匹敵しますね。13万人以上の集客があった東京競馬場内にも「自分も同じ誕生日!」という方が2万人くらいはいたのではないでしょうか?

同馬の調教師である橋口師も、20回目の挑戦で悲願達成と、メモリアルな年にふさわしい日本ダービーになりました。本当におめでとうございます。

競走馬は、おぎゃっと生まれたその日から、それぞれみんな、ひとと一緒に育ちながら物語をスタートさせてゆきますが、ダービーを勝つ馬となれば、それなりのページ数になるような気がします。

ワンアンドオンリーは、父ハーツクライから話しを書き始めると、大変な枚数になると思いますし、今回の「お誕生日つながり」の話をつけ加えれば、余裕で1冊出来上がってしまいそうです。

ハーツ父ちゃんは、ちょうど10年前にキングカメハメハの2着で、その時の鞍上は典さん。今年は密かに「俺はこの馬で、お前の息子で絶対にやってやる…」と奥歯をきつくかみしめていたことでしょう。最後の直線でみせたあの追いはこわいくらいの凄まじいもの。圧倒的な気迫で他馬を寄せ付けない激しいものでした。雪辱、親子、めぐる運命。どれをとっても、最高の感動巨編になるのが競馬というスポーツであり、日本ダービーなんですね!

2着に敗れた皐月賞馬イスラボニータも、この距離に縁のなかった父フジキセキからだと、その意外性からかなりの長文になるはずです。「この馬について、いくらでも書ける」というのが、名馬になる条件のひとつになるのかもしれません。イスラの場合、お父ちゃんの血が競馬ファンの心にわずかばかりのさざ波を立てましたが(私もそのひとり)、この馬に限ってそれは、忘れなくてはならないとても小さなことでした。

「皇太子殿下に馬上礼をする横山典弘をみることができるなんて…」

あのユタカでもまだのことを、私の典さんが(とうとう言ってしまいました)した時の感動!ワンアンドオンリーも補助なしで立派にご挨拶ができましたね!

これから『ダービー馬』として、キズナの後ろを追走する立場になり、さまざまな場面で「ダービー馬なんだから」という斤量以上の重さがついてまわりますが、ワンアンドオンリー、彼ならば、きっとその重責を軽やかに駆け抜けてくれると思っています。

2月23日生まれのうお座さん。万人から愛されることを命とし、優れた直感と感性で生きるうお座さんが頂点にのぼりつめた時、神様はカリスマ性を与えるといいます。このお話は、皇太子殿下をはじめとする皆さんに共通していますね。私も今日から2月23日生まれにしてしまおうかしら。

え?ハーツ父ちゃんが歩んだように、ワンアンドオンリーもキングジョージへの参戦が?まだ先のことだとは思いますが、楽しみな未来予想図もみえてきましたね。

お友だちから写真をたくさんいただきました!どれもみんないいショットです!しばらくの間、ぽーっとしてにやにや眺めますよ~。

ありがとうございました!

4167 「俺たちこそワンアンドオンリー!」撮影:三浦晃一氏

4168 「ダービー馬になった瞬間!」撮影:三浦晃一氏

10314582_532341376898770_7574704562「13万人のありがとうを一身に受けて」撮影:白石信教氏

10419549_395168203956943_3804163720 「この笑顔がみたくて、私はあなたについてきました」撮影:横山翔太郎氏

やりました!ワンアンドオンリー!
私もダービーはこの仔と思ってました。
今回は末脚を出さずに好位から強い競馬でした。
ハーツ父ちゃんの息子、娘達から目が離せない一年
になりそうですね。
何よりも典さんの笑顔が、ぴょ~んと飛んだ時は
びっくり!よっぽど嬉しかったのかな。
リベェちゃん軽すぎたね、でも頑張りました。
イスラボニータも強かった。ただ前半でかなり体力
使ったけどあの強さです。
来週は、安田記念。
ハーツ産駒三週連続G1連覇なるか!?


去年、キズナは漢字に八十が入っていて
80代ダービー馬に。
そして今年は、皇太子様と同じ誕生日の
ワンアンドオンリーと典さん。
ほんと何か繋がっているんですかね(笑)
天皇陛下が天皇賞秋を行啓された時も
勝ったのはノースヒルズのヘヴンリーロマンス。
皇族とノースヒルズは、何か縁があるんでしょうか。

それにしても劇的でしたね。
父ハーツクライの勝てなかったダービー。
あれから10年、同じダッグでその息子が
橋口先生の夢を叶える。
典さんも素敵なインタビューでしたね。
【先生にはいつもお世話になってるから…】
渾身の騎乗だったんでしょうね。

今年は、涙は出ませんでしたが(笑)
それ以上に素敵なものを現場で見ることが出来ました。


ダービーの表彰式であれほど、
橋口先生に歓声があがったのは
後にも先にも今回だけかな。

てるみさん~、お返事が遅くなり申し訳ありません!o┐ペコリ
ワンアンドオンリー!すごかったですね!今年は皐月、ダービー、菊花と、それぞれ馬がわかれる気がしてイチオシにしました!そして昨日の安田記念もハーツ父ちゃん!!この快進撃はいったいなんなのでしょうか!この謎(謎でもないけれど)を解き明かすために、久しぶりにスタリオンへ行こうかと思っています!!

しょうさん、お返事が遅くなりまして申し訳ありません!o┐ペコリ
キズナの「八」の字ですか!そこまで気がつきませんでした!
典さんが馬上礼をした時に、ああ、ヘブンリーロマンスだなぁ~と私も思いましたよ♪これは私の推測ですが、ハーツ父ちゃんの血には「あの時の悔しさを忘れない」という強い遺伝子が入っているような気がします。ディープ産駒にはそれがない(凱旋門賞を除く)ので、ここ大一番に父ちゃんの仇討をしているのかもしれません~。鞍上が典さんというところも、競馬史の輪廻を感じてしまいますよね!

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