2014年10月20日

逸材は謎毛をしていた。

昨日は以前から予定してた乗馬クラブの仲間たちと岩内の余生牧場へ馬見の旅。

黄金色に燃える紅葉をみながらのドライブは、やがて来る憎たらしい冬に苛立った心を芯から染め上げ、まぁ、そう絶望しなさんなと山々は励ましてくれているようでした。

道民にとって紅葉とは、警戒すべき緊張の連続が続く季節を迎える前の、ほんのわずかなお駄賃みたいなもの。まったく足りませんよと言いながら、この地に46年、美しい紅葉にむせび泣きながらどっぷりと甘んじております。

余生牧場で暮らす馬たちも、当然のように冬の訪れを耳の先っちょで感じ、雪が降り積もったらどうせ来ないんでしょと言いたげな瞳をみてほしくって、いつになく至近距離を保ちます。なんとなく季節の移ろいを感じて物悲しいのは馬も同じなんですね。稲穂峠さえなければな。

帰りの道中、この地方名産の果物を買い求めるためにちょいちょい寄り道をしながら、あっという間に秋華賞の時間が近づいて、小樽を過ぎた頃には車内のラジオ中継スイッチオン!

まずは東京11Rアイルランドトロフィー芝2000m。

横山典弘騎手のエイシンヒカリが逃げている、いや、どうやら爆走している風な声の荒げようにまずは武者震い。しまいに「サイレンススズカのようです」なんて言うものだから、白目になりそうなのをぐっとこらえ瞬きをやめる。セイウンスカイを差し置いて、サイレンススズカって。

あー、典さん、またやらかしそう。

女のカンは当たる。

内にいたエイシンヒカリは、ヨレた反動でずずいと外ラチ方面へ向かい、そのまま逃げ切り勝ちをした。

でへ。

誰よ、エイシンヒカリってーーーーー!

助手席にいることをいいことに速攻スマホ検索。

頼まれもしないのに、強引に聞かせるやや大きめな声でご説明がはじまった。

「父、ディープインパクト、母…ん!母父ストームキャット!出たよ、ネコが。キズナみたいな配合!」

誰も聞いちゃいない。

検索サイトに掲載されている写真は濃いめの鹿毛にみえるのに、堂々芦毛と表示されている。

帰宅してから上着も脱がずにリプレイを見た。やっぱりどうみても黒いぞ。次の瞬間、毛色疑惑を通り越して、すべてが笑いに変わっていた。直線に入ったエイシンヒカリは苦しくなってヨレはじめ、サッカーでいうところの逆サイドにスペースをみつけて、そこからまたひと踏ん張りして流した。流しまくっていた。

ツイッターでは競馬の達人系知人が『最強のポツン』と世界一のコピーをつけて写真をアップしており、いつになく大真面目な顔の典さんとは対照的に、内にいる2頭の騎手は(°Д°)←この唖然顔で1枚の写真に収められていた。ははは。

B0wig1fcyaai00p その写真はコレ!(撮影提供:山口ひろし氏)

なんでもこのエイシンヒカリ。4月のデビューから無敗でここまでやってきたという。

昨日の競馬で、彼の持つクセを矯正しようという正統派の声もあるが、私は騎手にまかせておけばいいと思うし、あーゆう芸当、いえ、乗り方は、馬まかせ風まかせの典さんしかできないとも思った。あばたもえくぼに変えてくれるのは、競走馬にとって結果のみ。

オルフェーヴルが過去にやいのやいの言われて灰馬になりかけたことをうっすら思い出しながら、まだ3歳のヒカリの今後が俄然楽しみになった。

彼が目に見てわかる芦毛に変わる頃、過去の名馬列伝のごとく、さまざまな馬の形容詞に彩られて勝ち続けてくれればそれでいい。

サイレンススズカ…オグリキャップ…オルフェーヴル…

謎の毛色よ、七色に染まれ。

Dscf1548

最後にこっそり言いますが、肝心の秋華賞、おそらく人気順で来ると思っていたので馬券はスルー。その分、来週の菊花賞は手厚く太く、ホッケの残像と戦いながら馬券にしたいと思います!

由香さん、こんばんは。
エイシンヒカリの逸走には、
ほんと現地でもビックリしましたけどw
ただ、ワクワクさせる馬が現れましたね。

あれがなければ
いったい、どんなタイムで
何馬身差で勝ってたのだろうか?
旦那様が直線で懸命に右鞭入れて修正してたのに…
まだまだ3歳馬。反抗期のようですw

でもこの強さと楽しみは、
来年の天皇賞秋の舞台での楽しみとして♪

エイシンヒカリ君、いやぁ~ 感動しました!
まして芦毛ちゃんですし・・・(^0^)
地下馬道でスイッチが入ると、別馬になるそうですが、普段は”かまってちゃん”で、服や腕にスリスリして来る様です。
噛みにきてもじゃれ噛みだとか・・・。
私が会ったお馬さんで、自分からスリスリしてきた仔がいましたが(その仔は女の仔でした)やはり、ワンコみたいなお馬さんはいるんですね~。
ヒカリ君、色々な意味で、これからが楽しみです!!

しょうさん、こんにちは!
いやー、びっくりしましたね!
ラジオ中継でも『なんとなく一大事!」が伝わってきましたよ~。
このエイシンヒカリ。
あのオグリキャップの3歳時の毛色に似てるんですって!
もしやもしや!!\(^o^)/
国民から愛されるスターホースになっていただきたいですが
高速逃げ馬はケガをしやすいので、
私は典さん騎乗で実は安心しているんですよ。
典さんなら、無理はさせないはずですからね♪
あー、秋天!!実は菊花賞より楽しみなんです(小声)

白馬が王子様さん、こんにちは!
ヒカリにそんなめんこい素顔が!かわいいですよね!
毛色もどんな風に変化してくれるか楽しみですし、
なによりあの強さ!
もしやかなりの逸材とみました!
エイシンさんに典さんが乗るのって
ちょっと久しぶりのようなきがして
クセ馬と仲良くなれる騎手の真骨頂を見守っていきたいです!
2000mまでは、ヒカリ、逃げますよ~~!秋天でてくれないかなー。

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