先週の土曜日は、阪神１１RチューリップSの「ココロノアイ」が勝った１０分後に、中山１１RオーシャンSを「サクラゴスペル」が勝つという快挙私もお世話になっていた尾関厩舎が、１０分で重賞レースを二つ勝つという偉業にテンションあがりました～

　一緒に働いていた仲間が重賞を勝つ姿を見たら、自分も頑張らなきゃなとモチベーションもあがりますね

ゴスちゃん、アイちゃん、おめでとうございます

さてさて、先週の金曜日、「船長」がゲート試験に１発合格しました～

牧場でも中立～手開け（手動で扉を開けるくらい）までは練習していたようですが、トレセンにきて機械の自動で開けてみると、まだまだ体が反応しきれず、ガシャーンとゲートが開いても、トコトコ出て行くような感じでした

しかしその後、扉が開いたら出ることも理解し、体も反応して動けるようになって、たった２～３回の練習で試験も合格

入りが悪い、中立が悪い、出が悪い等でなかなか試験に合格できない子もいる中で、数回の練習で理解してくれたのは、優秀じゃあないですか～

　ゲート試験に合格して初めて、競走馬として競馬場で走れる資格が得られます

順調にいけば、船長くんのデビューも近いかな

調教でも、来たばっかりの頃は坂路で１F１９秒（２００ｍを１９秒）がやっとだったのですが、追い切りを消化するにつれてだんだん動けるようになってきました

毎日のトレーニングがキツイのか、よく横になって寝ています

寝る子は育つ

童顔で人懐っこく、まだまだ気性は子供ですが、素直ないい子です

無事にデビューできますように

　普段の調教について。競馬好きな皆さんなら、当たり前にわかってることだと思いますが

　「追い切りの日以外の日は、どんな調教をしてるの？」

　「毎日競馬みたいなスピードで走ってるの？」

↑実際に質問されました。たしかに追い切りのタイムは新聞に載ってますが、それ以外の日は何してるのかはあまり載ってませんよね

厩舎によっても、馬によっても、普段何してるのかは違うので、一概には言えませんが・・・

普段は、角馬場（４００ｍほどの小さいトラックで、ゆっくりのキャンター）や、坂路、ウッドチップ、ポリトラック、ダートなどで普通キャンター（F１５にならないくらい。平均的にはF１６～F１８くらいが多いかと思います）の調教をしている感じですね

準備運動にフラットワーク（口向きやバランスなどを調整するために、馬術の基本的なことを教えたり）しているところもあります

追い切りの翌日は、軽い運動にしているところがほとんどじゃないでしょうか・・・

運動のみ（常歩（なみあし）で歩かせるだけの運動）や、角馬場でフラットワークのみ、プールやウォータートレッドミルなどで調整している厩舎が多いですね

競馬の週は、追い切りが終わったら競馬まで乗らないところもあるようですが、馬が１００頭いたら１００通りのパターンがあると言ってもいいくらい、馬によってですね

話がまとまらなくなってしまいましたが、休馬日除く週６日のうち、スピードを出す追い切り調教はだいたい２回（３回やるとこもあるみたいですが）、それ以外の日は普通キャンターや常歩運動、プールなど運動の強弱をつけて調整しているということです←毎日全速力で走らせるわけないので、当たり前ですね

人間も、筋トレは毎日しないほうが良いと言われてるアレです

脚元に不安がある馬の強い味方、スイミングプール（プールにくる馬がみんな脚元が悪いわけではありませんよ）