2015年04月13日

札幌競馬場流浪記。

昨年はパーフェクト予想をして日刊スポーツさんからの仕事にも貢献できた、私にとっては数少ないゲンのいい桜花賞の馬券を外した。

原因はわかっている。

この日、前から札幌競馬場に一緒に行く約束をしていた都鳥くん(ソメコ)を同行させたのがいけなかった。

都鳥くんは「携帯が壊れまして」と、いきなりクラッシュネタを持ちこんで、不吉なことをいう。

私は最近「その日の出目」というものにハマり、草競馬流浪記の著者である故山口瞳先生になりきって、弟分であるソメコを都鳥くんだと設定し、頭の中で勝手に小説を書いていた。

桜花賞の舞台、阪神競馬場の出目を考慮しながら慎重に軸馬を探し

「なんか今日は⑬が来る日だよね」とか何とかいいながら、

結局はもうひとりの弟分であるパラオくん(馬券師K)の推薦馬レッツゴードンキ軸で決定!

そこからクルミナル、ルージュバック、アンドリエッテ、キャットコイン、クイーンズリング、ココロノアイで馬連流し・・・をしたはずなのに!

やってしまいました、買い忘れ事件。一瞬ニヤっとしたのもつかの間、おもむろに見た馬券の中をどう探しても⑦がない。

「クルミナルは胡桃だね。桃の字が春らしい」などと、何とか来てほしいばっかりに、いろんなこじつけをして馬券に絡めたはずなのになぁー。とほほ。

こうして7680円を取り損ねた後、都鳥くんと一緒に最終レースを枠連で勝負したものの、ふたり揃って仲良く玉砕。気のせいか、歯が痛くなってきた。規則正しく並んでリズムを奏でる出目だったのに、我々が買う時に限って音階を外し、下手くそなラッパのようにひっくり返ってしまった。

競馬新聞に謎の数字を書き込みながら、滅茶苦茶になるまで読み倒して予習したのち、確信の持てる馬しか買わないという堅実なスバルくん(リエちゃん)は「最後は武だと思った」と、ユタカから勝って万馬券を的中させ、ひとりだけオケラ街道を間逃れていた。さすがである。

せっかく競馬場に来たのだからと、山口先生気分で競馬に挑んでみたけれど、私が勝手に都鳥くんとしたソメコには変な呪いをかけてしまったようで申し訳なく思った。次回は配役を変えて、ソメコをパラオくんに、馬券師Kを都鳥くんに設定しよう。いひひ。

だいたいK氏は、どこかの大きな組織にチンコロしたくなるような、盛大な的中を繰り返しているし、そのたびに、私の100円が、まわりまわってこの男のふところに入っているのではないかと、貧乏くさい憎悪が(ここ、笑うところですよー)。

そんなこんなでスバルくんからホンマもんのリエちゃんに、家に帰れば善良な夫でありパパである都鳥くんをソメコに戻して、楽しい札幌競馬場流浪記は完結。おんな二人、琴似の焼肉屋でアフター競馬をすることになった。

私より、ほんのちょっぴりお姉さんであるリエちゃんの人生劇場をききながら、しばらくぶりの肉を食べていると「女にはいろいろあるよなー」と、つくづく思った。自分の目の前に起きていることを平然とやり遂げるために、女は「その役」になりきり、どうにか心まで傷つかないように演じ切ることがある。

リエちゃんも、私も、レッツゴードンキも、楽しく生きていくために道化にでも何でもなってやろうじゃないかという点で、無理やり同じ仲間意識を持って団結した。後ろ蹴りされた土の味を知らない無敗の女はもろいのかもしれない。負けの中にはいいものがたくさん含まれていて、必ずそれが役に立つと信じたいのだ。

そして、女が花開くには、脳みその瞬発力がよく、心の底から信じてみたい男の存在がほしい。岩田騎手だ。勝利ジョッキーインタビューでこんなことをいっている。

「本当は他の馬の後ろで競馬をしようと考えていたんです。でもゲートを切ってみたら、みんな引っ張ってけん制しているし、これならもう行ってしまおうと。咄嗟の判断です」

女を追い詰め、男の支配下に置こうとする「壁ドン」は、私の場合、そんなことをされたらびっくりして男のアゴにアッパーをお見舞いしてしまう恐れのある行為だが、岩田さんはスタート直後、ドンキにアッパーを喰らいながら「おい、まてよ~」とニコニコしながら追いかけて行ったのだろう。

超スローペースになったのは、そんなわけがあるからだ(んなワケない)。

追いかけていくうちにドンキは岩田さんに捕まって、キャアキャアいいながら手を繋いで二の脚を使い、いったん後続を引きつけておいて、また大きく突き離すといった強い競馬をした。

ぶん殴っても来てくれる男。

信頼しているからこそ殴れるってもんだ。

女が結果を残すためには、少々のパンチにもへこたれない男の存在が不可欠である。

ドンキちゃんは今後、何をしでかすかわかりませんので、岩田さんには、そのちいちゃいアゴを存分に鍛えておいてもらいましょう。

11157406_655650154579205_4884279088 写真提供:西田彰氏(カリスマアキラ)

今年の桜花賞は尾関厩舎初GⅠと思いを込めてココロノアイから行きました。
ひもに1.6.7を絡めても10万くらいの3連単にもなり、200円も何点かかっていましたので、カナリほくそ笑んでいましたが、結果は放心状態。
愛馬と対戦していたコンテッサは注目馬であり、今回も何かにつけて重視していましたが、何故、応援馬券として3連複1頭軸流しが出来なかったものか(-_-;) 修行が足りない。

チャンキーさん、こんばんは♪
私も愛する典さん騎乗のココロに心奪われていましたが
馬券を当てるために心を鬼にしてドンキからにしましたよ~。
まさか、クルミちゃんを買い忘れているとは!(T^T)
私も修業が足りないようです。

コメントを投稿する

絵文字を挿入

コメントは管理者が公開を承認するまで反映されませんのでご了承ください。

競馬女子部 コメント投稿規約

  • (1)コメント投稿は、ご利用者ご自身の責任において行われるものとします。ご利用者がコメント投稿した情報は、ご利用者自らがその内容について責任を負うものとします。
  • (2)公益社団法人日本軽種馬協会(以下「本協会」)はご利用者に対し、コメントの掲載内容(他のご利用者が提供する情報を含みます)についていかなる保証も負わないものとします。そのため、掲載コメントによりご利用者が被害を被ったとしても、本協会はご利用者に対して賠償する義務を一切持ちません。
  • (3)コメント投稿は、本協会が選別した上で本ブログに掲載されるものとし、必ずしも投稿のすべてが掲載されるわけではなく、また掲載されるまでにはお時間をいただきます。投稿内容の一部を本協会が編集・追記・削除した上で掲載される場合があります。
  • (4)コメント投稿が実際に掲載された場合でも、ご利用者に対する本協会からの謝礼等はございませんので予めご了承ください。

以上

最新の記事

記事一覧

アーカイブ