セレクトセールへ行ってきました。

 
仔馬を見ながら全力で妄想する日がやってまいりました!

セレクトセール。1年に1度。今日から2日間、安平町ノーザンホースパークで行われる日本最大の競走馬のセリは、毎年とんでもない高額馬が出たり、競馬界の関係各位が一挙に集結して、その一部始終を見逃すまいとする特別な日です。

「北海道なのに暑いじゃないですか!」とラジオNIKKEIのSさんに笑顔でお叱りを受けるほどの炎天下の中、本日は昨年生まれた1歳馬のセール。

およそ260頭の仔馬たちが、自分たちの「これから」をハンマーの音に重ねる時がきました。

Dscf1089

 ブルーの背もたれは馬主席。アベノミクス効果は馬主さんの懐から?私がお金持ちの方々を心から応援する日は、この時だけです。景気よくいっちゃってください!

Dscf1090

 13番スカーレットベルの2012。父はキングカメハメハ。ディーラーの軽快で高らかな声が、購買意欲をザワザワとかきたてます。この仔は最終的に7400万で落札されました。毎年キンカメとサンデーの配合は安定した人気を誇っていますね。仔馬たちのお値段がまずまずであるのは、今まさに現役で走る兄や姉の活躍があってこそ。『絆』糸へんに半分と書くこの1文字を思い出す瞬間です。血を分かち合って離れ離れになっても、見えない糸でちゃんとつながっている…こじつけました。

Dscf1091

この日「もしも私が馬主だったら」の主役スイープトウショウの2012。父はディープインパクト。宝塚記念で一緒に走ったふたりの愛の結晶です。以前より、この両親からの仔を待ち望んでいた私には、夢が現実となって、目の前に立っていてくれる幸せ気分。コンパクトで小さめの馬体は父。長くて美しい流星は母。セリの前、担当の方に話をきくと「今のところ穏やかでいいこですよ」調教嫌いの母に似ませんようにと願いを込めて、かわいい鼻先を思いっ切りなでなでしてきました。

Dscf1101

いよいよ本番!注目度の高さに強気の設定8000万からのリザーブ!じわじわと声がかかります。何だか変な静けさも。会場全体がこの仔の可能性を大台に乗せたくてしかたがないという雰囲気!ざっくりとですが、二人の馬主さん方で競り合っているようにみえました。

そして、切れ味よくぴったり1億円で落札したのは、アート引越センターでおなじみのアートコーポレーション寺田千代乃氏です。

Dscf1104

Dscf1098

セリの後は仔馬の撮影。取材陣営でごった返し。囲み取材もありました。

「ちょうどいい値段だと思ったので」 ハイ、私もそう思います!

私は寺田氏の横に立ち、ふむふむとそれらしい顔でお話を聞きながら、こころの中で2度頭を下げてきました。(この仔をよろしくお願いします…)と。

そのほか、この日はシーズオールエルティッシュの2012の1億8000万円が最高価格。アドマイヤの冠名でおなじみの近藤利一氏が落札。

1億円以上の馬については昨年の5頭に対して今年は8頭出るなど、全体的には高値を記録して、平均購買価格も昨年よりUP!!アベノミクス効果を「初めて」体感する日となりました。

ディープインパクト産駒については上場された12頭が全て売却され、そのうち6頭が1億円超えというディープ祭りに。これは完全に今年のダービー馬キズナ効果でしょう。

そうそう。今年はユタカも来場してましたよ~。お話はできませんでしたが、匂いだけこっそり吸引!怪しまれないようにちゃっかり拝借してまいりました。会場内でテレビの収録があったそうですが、毎年来てくださいね!

明日は今年生まれた当歳のセリがあります。

私の注目馬は338番アゼリの2013です。母アゼリはアメリカ年度代表馬になった古牝馬チャンピオン。ディープインパクトとの配合でこの母系の底力が引きあがるかどうか。

いろんなところに書きまくっていますが、私にとって競馬とは、生産、育成、競走、そして引退後のすべてです。セレクトセールは、競馬の基礎となる大きな役目を担い、少し過剰に盛ったくらいの勢いで成功してくれるのが理想ですね!

 

 

 

 

 

 

 

コメント(4)