さてさて、昨日の競馬。
レース名も真新しいチャンピオンズカップ!
中京の砂の塩梅はどうでしょうか。
こちら北海道。全国的な寒波の中にあるのは間違いないとは思いますが、なぜか札幌周辺はあまり雪が積もらず(今日現在)、土曜日の午後に乗馬クラブへ行くと、砂が凍結していて馬場使用不可!砂のくせに凍るんじゃない。何?水分がたっぷりと含まれている?どんな保湿力ですか!羨ましいぞ。
フワフワヨークン(ステーブル名モズライト)「まだぼく5ちゃいなの」に騎乗希望も、無念の全頭出走停止です。クラブの馬たちは冬になると蹄鉄をとって「素足」になるので、氷が一番の大敵なんですよね。蹄鉄脱ぎ捨て…馬着を脱ぎ捨て…すべてを脱ぎ捨てたらおいで…(by研二)
天気がいいのに馬に乗れない日は~。そうです!やってきました馬磨き。みんなでよってたかって馬たちを熱烈愛撫ですよ。「はい、肛門みせてください」現役看護師のKさんがさっそくナース口調で、馬の恥ずかしい部分を覗き込んでいました。
ブラシがけはもちろん、やや熱めのお湯に温泉の素ムトーハップを入れてお尻の微妙なところまでしっかりと磨き上げる至福のひととき。馬も気持ちいいと、馬体をキュンとよじるんですね(小声)
がっちがちの砂をみたあとは、中京のサラッサラのダートをご観戦!
チャンピオンズカップの狙い馬は、2014年一発目のG1フェブラリーステークスを優勝したコパノリッキー。重賞を勝ってない馬が突如快挙を達成する今年の傾向を運命付けたのもリッキーからでしたね(園田は勝ってます)。
おっそろしい重戦車のようなベテラン勢に、ダートの世界ではまだおこちゃまG1馬を応援したくてリッキーを単複500円!私にしてはかなりの大盤振る舞いです。
いましたよ。復活の狼煙スペシャルウィーク産駒。ダート実績馬ローマンレジェンド!おじさんの中で頑張る紅一点サンビスタをねじ込んで馬連も作りました。タネ銭の乏しい私の馬券はここまで。こんがり焼きあがるホッケの残像が、キラキラ光る粉雪のように降りてきたのを必死に振りはらってお茶の間観戦がスタート。いちなり悲報が届きました。
『わたし。リッキーを見失う』
ななな!どこどこ!きゃー!
砂をかぶりたくないダート馬リッキーおぼっちゃま。逃げられず。「砂かぶり」って、本当はいい席なんですがね。
途中で何度か上がってくる様子もあったのですが、最後の直線ではすでに意気消沈。かわいいおめめに砂でも入っていたのでしょう。G1をとった時の燃えるような豪脚は残っておらず12着。ローマンも追い上げましたが3着。そしてなんとサンビスタ!頑張りましたね。4着とは恐れ入りました。
そんなこんなでお約束のホッケ…といきたいところでしたが、馬券にやぶれ、とぼとぼうつむいて買い物に行けば、大衆魚ホッケが500円以上になっていて昇天。馬券か!
結局、ホッコータルマエはおろかホッケも買えず。世間の荒波、無情な社会経済で血みどろです。おかずは冷凍サンマに変更。泣きながら帰ってきました。
それにしても私は最近、大切なものを見失いがちで、何にもないあさっての方向を見ては「やってらんねー」などとひとりごちておりました。原因はわかっております。ここ数か月、慣れない仕事を引き受けてしまい、ここだけの話、いやでいやでしょうがない。馬を訪ねる旅も大幅に減って、知らぬ間に寝雪になってしまいました。
もっと社台スタリオンにもいきたかったな、カンパニー何してるかな、キンシャも相変わらずよいこにしてるかな、オルフェわがままいってないかな。北広島にいる札幌幌馬車の銀太に会いに行きたいな、この前はアローにいったのに、ブリーダーズに寄れなかったな…。
でるわでるわ行けなかった所のてんこ盛り。
それもようやく今年いっぱいで終わるので、そろそろ自分の取戻しにかかろうと思います。
忙しいって「こころを亡くす」と書くんですね。いけませんねホント。馬券も当たらないはずだ(いつもでしょ)。
ダートで思い出した有名なアレ。
一握の砂。
「はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」
…クライな。却下。ここらで一発、国に文句いおうかと思ったけど税金払うの忘れてた。
「ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな」
…札幌っ子の母なる山、マウントテイネ。いつもそこにいてくれてありがとさん。
「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく」
…これだな~。なまりまくってやる。
しかしどうして石川啄木は、こんなどうでもいいような短歌を読んで有名になったのだろう。
「なんでかな 有馬記念は引退レース 今年も寂しいことばかり」
…うん。上出来。いけるかも。歌集でも出そうかな。