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ほんとに、すごい馬ですね...。
今はめちゃめちゃ褒めてあげたいです。
ヨシヨシしてあげたいです。
私にとって一生忘れらない特別な馬です。
自分が関わった娘みたいな存在だったデアリングが、
手の届かない存在になりました。
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新ひだか町から、こんにちは。
昨日の秋華賞で無敗の牝馬三冠を達成したデアリングタクト。
感動さめやらぬレース後、調教に関わっていたノルマンディーファームの渡邉薫さんが発した一言です。
競走馬になる前から携わっていた人の言葉は、奥深いです...。
昨夜は興奮してなかなか寝付けなかったかった人も多かったのではないでしょうか?
私ももちろん、そのうちの一人でした。
夏の帰省時に取材をさせてもらって以来、この馬に関わる方々の思いを聞くうちに、私自身のデアリングタクトに対する思い入れが強くなっていきました。
昨日は観戦の様子を取材させていただきましたが、自分事のように緊張して観たレースはこれが初めてです。
そしてこんなに胸が熱くなったことも、未だかつてありませんでした。
秋華賞当日、岡田スタッド・ノルマンディーファームのスタッフの皆さんはいつもと変わらず作業をしていました。
「逆にいつもと違う事をすると緊張するし...、ね。」と話して下さった方も。
牧場の作業を終え、スタッフ数名が岡田スタッドに集合。
皆でパドック周回からチェックし、本馬場入場の際にいつまでも現れないデアリングタクトに一瞬ざわついたりもしました。
「これは、いいぞ、大丈夫だ!」
「ちょっと発汗してるのと、パドックの入れ込みが気になるなぁ...」
返し馬を見てそれぞれ話す姿から、期待と緊張感が伝わってきました。
15:40定刻、秋華賞がスタート。
後方で落ち着かせてから少しずつ先頭集団に詰め寄っていく走りに、「いいぞ、いいぞ!」と声が上がります。
最終コーナー手前から最後の直線、そしてゴールにかけては大歓声が事務所に響きました。
ゴール後は、拍手と喜びを分かち合う抱擁――。
緊張から解放された安堵感、しかしそれ以上に未だどの馬も成し遂げていない「無敗の牝馬三冠達成」への喜びでいっぱいでした。
あらためて、渡邉さんにレースの感想を聞きました。
無敗の牝馬三冠というだけで特別な存在なので、
正直もうこれ以上デアリングに望むことは...、私はないです。
今後は古馬相手のレース、そしてコントレイルという強い馬もいます。
勝つのは容易ではないと思いますが、
走っているだけで人々を勇気づけられる「デアリングらしい競馬」をしてほしいですね。
とにかくケガなく無事に走り続けて欲しいです。
私は...、これだけで十分です。
そして、今は手の届かない存在ではありますが、
いつかお母さんになって日高にまた戻ってきてほしいです。
渡邉さんのデアリングに対する想いが、涙となって頬を伝っていました。
生産牧場からはじまり、育成・馬主・調教師・厩舎スタッフそしてファンの思いを乗せて、
馬がジョッキーと共に走っているのだとあらためて感じた1日でした。
デアリングタクトに関わった全ての皆様、本当におめでとうございます。
<マスクをしていても皆さんの笑顔がよくわかります>
これからますます競馬が面白くなりますね!
追伸:以前お知らせした「デアリングタクトグッズ」は残りわずかです。
まだの方はお早めに~(^^)
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