先週に引き続き・・・
6月2、3日(安田記念)に東京競馬場で、
6月23日、24日(宝塚記念)に阪神競馬場で
BOKUJOBフェアが開催されるので、
それに因んで、3月3日のBOKUJOB見学会(関東)の様子を
お届けしていきたいと思います。
今週は美浦トレセンから車で10~15分ほどに位置するKSトレーニングセンターの写真
1周800m(外)と300m(内)のダートコース、
630mの坂路コース、他に200mの丸馬場、
50m×70mの角馬場などを擁する施設で、
現在は8つの育成牧場が共同で利用しているそうです
KSトレーニングセンターを経営する坂本さんの案内で場内を見学。
まずは、「天狗山」と呼ばれる調教を見るための建物へ。
見晴らし抜群
馬場に入らせていただきました。
歩くのも大変
ダートは見た目よりチカラがいりますね
改めて馬たちのすごさを感じます。
皆さん、バラバラに歩いているように見えますが、
耳にさしたイヤホンから坂本さんの説明が聞こえる仕組みになっていますよ
通常、取材ではレコーダーとメモを使っていますが、
今回はイヤホンでの音声中心でレコーダーが使えないので、
メモを駆使しました
レース後の騎手コメントなどでは、
聞き取りづらい位置だったり、メモでは追いつけなかったり
「・・・も」や「・・・は」という細かな助詞の違いで意味が大きく違って来ることもあるため、
レコーダーを使うことも多いのですが、
今回のような場合は細かくメモすることで聞きなおしの手間もなく、
原稿を書く時にかなりラクでした。
3月3日、早春ということで、馬場添いにはイヌノフグリが空を見上げて咲いていました。
可憐
見学時間はスタッフは休憩中。
馬たちものんびり外を眺めていました。
続いて、バスで3分ほどの新厩舎へ
美しい佇まい
最新式の設備で強い馬創りをする施設です
広い
アスリートにとって大切な食事。
「フィードマン」と呼ばれるスタッフが馬たちの飼い葉の準備をしていました。
「彼は大切なスタッフ。信頼していますよ」と坂本さん。
雪が多い北海道などではよく見かけますが、
本州では珍しいという屋内の洗い場。
この洗い場なら、雨の日なども濡れることなく、きれいなまま馬房に入ることができますね。
牧場のちょっとした風景って絵になって好き
つい撮ってしまいます
こちらは、独身寮。
「若い人が住みやすいように造ったんですよ」と坂本さんのお母様が案内してくださいました。
ワンルームタイプで快適そうです
KSトレーニングセンターのレポートはBOKUJOB見学会のページでご覧いただけます
レポートにも書きましたが、坂本さんの言葉をこちらでも紹介しておきましょう。
「牧場はどこも人材不足なので、未経験で入るなら“今”です。
真面目に、馬に携わった仕事で一生続けていきたいと思っていれば、
見ていてくれる人はいる。
たくさん見学して、自分で選ぶのが大事だけど、
消去法ではなくポジティブなことを見て選ぶことが大切。
仕事は面白味がないと続けられないと思う。
でも、とりあえず馬、という気持ちなら止めた方がいい。
人間が作り出したサラブレッドには責任を持って接しなくてはいけないからです。
言葉が話せない生き物相手。
人間の赤ちゃんと同じで手が掛かる。
でも、逆にそのことで、馬が愛しくなり、愛情も沸きます。
人間形成にも魅力的な仕事ですよ」。
この言葉は、私自身の心にも強く印象に残っています
BOKUJOBメインフェアは
6月2、3日(安田記念)に東京競馬場で、
6月23日、24日(宝塚記念)に阪神競馬場で開催されます