「火をみていると なんだか落ち着く」
心が穏やかになったり 一体感が生まれたり・・・不思議な力があるらしいですね
バーベキューの残り火や花火など・・・そんな楽しい夏も終わりの気配です
(バーベキューも花火もしてないけど・・・)0o。(´-`)
熱気と扇風機と・・・花火が終わったあとのようなニオイに包まれた ココはまだまだ真夏
装蹄師になって4年目のかたの 蹄鉄を作る作業がみられるということで
装蹄師の武田さんの工房におじゃましました
前々回は 削蹄を勉強させていただきました
馬の蹄は 「第二の心臓」と呼ばれるくらい 大切な部分であるということ
常に自由に動き回れる野生馬とは違い
管理のもとで生きる馬たちは 装蹄師さんに定期的にケアしてもらわなければなりません
ケアしないで 伸びっ放しでいるとどうなるか―――――――――――
私たちの爪と同じように 下へと伸びて巻いていくそうです
でも 常にあの体重がかかっているため 外側にひらいて 割れたり 欠けたり・・・
正しく支えるべき部分でふんばれなくなり
私たちでいえば つちふまずに力が入るような ヘンな立ち方になってしまい
(もちろん4本の脚にも負担がかかりますし) 全体のバランスがとれなくなってしまうそうです
蹄が悪ければ 血液循環も悪くなり・・・大きな内臓をかかえる草食動物は
内臓にまでもダメージを受けてしまうのだそうです
かたくて 頑丈そうにみえる蹄ですが・・・
私たちの爪と同じように 熱も感じるし
蹄の裏側に関しては 指腹や足裏と同じように痛みも感じるデリケートな部分だということ
ちゃんと 先まで血の通った部分なのですね
―――――と 前々回のおさらいをさせていただき
工房では――――――――
↑ 色々なサイズと素材の蹄鉄がズラリ!
微妙に反っていて 着地したときの衝撃をやわらかくしたもの
↑ この鉄の棒にしかみえないものが 装蹄師さんの腕によって あの芸術的なカタチになります
箱型の額に レザーの台も作って アクセサリーを飾るケース風に仕上げました
馬が付けてすり減ったあとと 付ける際に調整して削ったあとと・・・
きっと同じものはひとつもない・・・というところに魅力を感じます
熱して たたいて ・・・を 何度も繰り返します
炉の中で 真っ赤になった鉄は 1200度 !
「競走馬はみんな一流のアスリートにならなければならない」 と
昔から より強い馬を送り出すために 蹄を守り 早く走れるようにと考えられてきた蹄鉄
その技が 今もこうして受け継がれています
健康に生きていくため―――
早く走るため―――
馬にとって大切な この両方を求められる仕事
そして
肉体的にはキツイ仕事だけれど 生き物相手だから奥深い・・・
ひとつのことをやるとしても 一頭一頭違うから 何通りものやり方があり 無限の可能性がある
―――――――と 匠のお言葉
ガツンと胸に響きました!
重たい道具を巧みにあやつり 熱い鉄を打つ カッコイイ職人さんの手です
でも
馬という生き物に触れ 命を守る仕事だからか どこか温かみのある手だとおもいませんか?
そんな 人と馬のありかたを学べる 装蹄師になるための試験は10月
ちょうど 昨日から願書の受付も始まっております!!
蹄鉄は人間でいうところの靴。
アスリート一人ひとり違うように蹄鉄も馬によって同じものがないですね。
足にフィットした靴を履けば負担も少なく結果も出せる。
馬も同じで職人の腕の見せ所ですね。
一芸に秀でた職人はどの世界でも光るものがあります。
絵の世界でもこれからの活躍を期待しています。
南関東 2013-08-28 07:19:53
あのディープインパクトが「飛ぶ」ことができたのも、
彼の特殊な蹄に対応するべく、装蹄師さんの弛まぬ努力のおかげだ
という話はよく聞きますよね。
命を守ることにも繋がる仕事・・・感慨深いですね
馬蹄は幸運のしるし・・・ということで、競馬に出かけるときは
何かしら身に付けるようにしています
虚空 2013-08-28 18:32:05
同じものは一つもない。まさに職人技ですね。蹄鉄は一度出来たものを馬に合わせてみてまた調節するのですか?手間のかかる仕事ですね。でもしっくりきたときは達成感があるでしょうね。さゆりさんの箱の作品すてきですね!!かっこいい!これもまた一つしかない芸術品ですよね。
カトパク 2013-08-28 23:57:06
■南関東 さま■
いつもコメントありがとうございます
馬に負担をかけないようにと、つねに馬のことを考えてお仕事されているのだなーと感じました
職人魂のようなものを感じ、あらためて素敵なお仕事だな、とおもいました
飛渡さゆり 2013-08-29 10:39:03
蹄鉄と言うとシンザン鉄を思い出すのは
年のせいですね。
蹄鉄は幸運を呼ぶそうで懸賞で当たったスペシャルウィークの蹄鉄を飾っています
ホースシューも素敵ですがさゆりさんの作品すごく気に入りました
さゆりさんの絵が大好きなおばさん 2013-08-29 12:33:23
■虚空 さま■
いつもコメントありがとうございます
ディープインパクトの蹄について書かれた本を読んだことがあります。
そして実際にみていても大変なお仕事だなーとおもいました
馬蹄もラッキーアイテムですよね♪
私にとって馬のグッズはみんなラッキーアイテムなんで、馬モチーフのものをみるとつい欲しくなっちゃいますね
飛渡さゆり 2013-08-29 19:38:35
■カトパク さま■
いつもコメントありがとうございます
同じものがないって、なんだか特別で格好いいですよね♪
既成のものは、サイズを合わせて形も調整するそうですよ。
好きな馬の蹄鉄を手に入れられたら、こんなふうにその馬の顔を描いて、セットで飾れたらいいなーとおもい作ってみました
飛渡さゆり 2013-08-29 20:05:33
■さゆりさんの絵が大好きなおばさん さま■
いつもコメントありがとうございます
懸賞で何かをひき当てることもスゴいことですが、スペシャルウィークとはまたスゴいですね♪蹄鉄だけを飾るのも素敵ですね
なんだか御利益ありそうですね!
飛渡さゆり 2013-08-29 20:14:31
文字通り“熱”のこもったレポ、
お疲れ様です^^
毎度のことですが、
競走馬に携わる人々の多様さ…
一頭の競走馬が競馬場で走るために、
表舞台には出ないたくさんの“プロ”の方々が、
裏方として存在している…
そういう方々にスポットライトを当てるレポは、
いつも見ていて清々しいです。
蹄鉄と言えば…
幸運のお守りとか魔除けとかにも使われるそうで、
アトリエの入口に埋め込んでおられたのは、
そんな意味もあったのですね^^
太郎 2013-08-29 22:25:49
■太郎 さま■
いつもコメントありがとうございます
一頭の馬に様々なプロの方々が関わり、
私が勉強させてもらえた部分はほんの一部なんですけど、そのお仕事の素晴らしさが伝われば嬉しいです
蹄鉄に魔除けの効果まであったとは…知りませんでした
飛渡さゆり 2013-08-30 09:59:48