函館開催がはじまったことで、夏を感じる道民競馬ファンあるある。
昼間は半袖OKなのに、夜は寒くて泣きが入るという北海道の初夏は、どうかすると、まだ夏のカテゴライズに無理があるような気も若干しますが、道民は我れ先に痩せ我慢をして半袖になりたがります。
本州からお越しのお客さま、上に1枚羽織るものをお持ちになって来道くださいませ。
昨日は早速重賞レースがありました。
函館スプリントステークス(芝1200m)G3。
せっかちな道民にはうってつけの短距離競馬は、牝馬を含め、中堅どころの古馬向きの傾向があり、競馬を知り尽くしたベテラン勢にも勝算がある馬券泣かせの大一番。
いつものように、さっぱり買い目が決まらない私は、大好きなコパノリチャードを筆頭に、何度も裏切られて、見なきゃいいのにコンシェルジュご推薦のレンイングランド、1200mのプロであるセイコーライコーのクロフネ産駒2トップ。
さらに馬券師R嬢がドライブ中に口走ったティーハーフを入れて馬連勝負にでたところ、ポン。
なんでしょう、破裂音も力なく沈む結果に。
スタートを出遅れたティーハーフが、最後方からいっきに瞬間移動して快勝!とてつもない強さで悲願の重賞ウィナーになりました。おめでとうございます!
彼の父ストーミングホームは英国チャンピンSの勝ち馬で、現在は浦河のイーストスタッドにお住まいです。
イギリスと函館の芝は似ているといわれ、ティーハーフ5歳にして、ようやく特殊洋芝適性をものにしました。2着には、あとで気づいてギクッ!としたクロフネ産駒アースソニック(14番人気)、3着にレンイングランド(12番人気)で3連複でも20万、3連単は94万円。
今年のサマースプリントシリーズ第1戦を盛り上げる大盤振る舞いで決着しました。
この日の函館競馬場入場者数も15215人に達し、2010年のグランドオープン以降、最多人員になりました。函館市民のみなさま、おめでとうございます。
ここでぬる~い水をさすようで恐縮ですが、世の中悲しいことに、すべては「数字」でございます。ひとはエラそうなことをいっても、最終的に数字という数を表す文字に翻弄されると相場が決まっております。
数字が少ない、伸びない、或いは減るなんていう物騒なことになると、札幌のように中央の田舎競馬扱いに甘んじることになり、貴重な開催日が削られてしまうという大参事になりますのでご注意を。
せっかく新築したのに実にもったいないことですよ。函館の皆さん、この調子でじゃんじゃん競馬場にお運びいただいて、どんどん馬券をぶち込んでくださいましな。
さて、今日はせっかちついでに来週のお楽しみ、上半期のファイナルレース宝塚記念の展望を、すりきり小さじ1杯ほど語ってみましょうか。
今年の宝塚記念はエピファネイアが回避したことで「ゴールドシップVS牝馬」というわかりやすい構図になっているようです。
中でも角居厩舎からは、ラキシス、ディアデラマドレ、デニムアンドルビーの美女軍団を投入して、色仕掛けでまとめてゴルシ封じをしようというアカラサマな手口。そのほかにも、オークス馬の意地をみせつけたいヌーヴォレコルト、ショウナンパンドラの4歳組も若姫ながらしたたかな小悪魔気配を感じます。
牡馬からは、昨年の菊花賞以来のレースになるトーホウジャッカル、ダービー馬のワンアンドオンリー、豪州帰りのトーセンスターダムの4歳組や、「タマないかって、ナメてもらっちゃ困るんだよ」の7歳組カレンミロティック、レッドデイヴィスのセン馬組も見せ場を十分作ってくれそうです。
問題の(?)ゴールドシップは、春の天皇賞に引き続き、横山典弘騎手が手綱をとって、このレース史上初の3連覇を狙っているはずなんですが、普通なら。
まぁ、何度もここに書いているので、今さら言いたくないのですが、なんたってゴールドシップ。春天で、あのような素晴らしいレースをやってのけた最強馬に間違いはないのですが、規格外の馬の思案には相当手こずりますし、乗ってる男もある意味ろくでなしなので本当に困ったものです。
競馬に勝った時はあれほどチヤホヤするのに、次のレースともなれば「その話は別だから」となるのが末路。公共性のある競馬にあっさり背を向ける冷淡さがファンを凍りつかせたりして。シビレますね。
ゴルシはオルフェーヴルほど、女難の相が出てはいないので心配ないとしても、典さんはどうなのでしょう。念のため、除霊しておきますか。
菊花賞馬対決になるトーホウジャッカルを「あっさり勝つか、やらかすか」のゴルシにからめて、いつも増してよりいっそう念入りに馬券を考えたいと思います。