みなさまこんにちは、河合紗希子です。
先日のこと。
祖母の納骨と、祖父・保田隆芳の13回忌法要を行いました。
祖母が亡くなってすぐにコロナ禍となり、お寺さんに相談のうえ先延ばしにしていた納骨。
あっという間に月日が過ぎてしまい、気がつけば祖父の13回忌の時期になっていました。
先の見通せない状況はまだ続きそうなので、このタイミングで同時に…ということに。
親戚一同集まっての法事すら難しい嫌な世の中ですね
祖父の眠るお山まで。
木々はほんのり色づいて、お天気にも恵まれていい一日でした。
法事の後は、会食などは避けて府中の祖父母の家へ。
府中の家に行くのもかなり久しぶりだったのですが、そこで驚きの品を発見しました。
なんと!
祖父の著書です!!!
表紙カバーはなくなっているし、気をつけないとバラバラになってしまいそうなくらいの保存状態なのですが、ページをめくってみるとこれがものすごく面白い!
奥付を見ると、発行年は1971年とありました。
騎手引退の翌年でしょうか。
調教師になってすぐの頃のもののようで、乗馬を始めた小学生の頃から、尾形厩舎入門、御料牧場の下積み時代、騎手デビューから初勝利、兵役、海外遠征、1000勝達成、8大競走制覇、騎手引退…、騎手・保田隆芳のポイントオブビューがぎっしり。
そして、乗った馬たちの思い出や特徴もしっかり記されているんです。
当時の馬たちの特徴やレースでの思い出なんかは、今のようにネットもない時代なのでそもそもの記録自体少ないし、気軽に調べることもできないものなので、(名前だけ聞いたりみたりしたあの馬のことだ!)という嬉しい興奮。
そして、トレセンができる前の府中競馬場の様子や、競馬学校ができる前の騎手の事情、ジョッキールームなどができる前の競馬事情、バリヤー式のスタートなどなど、これらもきちんと記されていて、祖父母や母からちらりちらりと聞いていた話がどんどんつながっていっています。
祖父に騎手時代の話はほとんど聞いたことがなく、そしてもう知れる機会もないのだなあと思っていたのですが、書籍というかたちでその視点を辿ることができるとは…。
本当に思いがけないことで、夢中になって読んでいます。
乗馬を始めた小学生の頃の写真なども掲載されていました。
私より…姿勢が100倍きれい…!
乗馬に夢中になっていく少年時代や、厩舎入門してすぐの御料牧場の修行時代の話などは、乗馬を始めたばかりの私がまさに体感していることと重なる部分もあって、そんなところも面白い。
自分が乗馬を始めた今だからこそ、内容が刺さるのかも知れませんね。
乗馬を始める前だったら、騎手・保田隆芳の著書にここまでドキドキすることはなかったのかも…と思うと、今このタイミングで手に取ることができて本当によかったと思います。
時代を超えて残る資料、「書籍」というものの価値を痛感した出来事でした。
ではではみなさま、今週も素敵な競馬ライフを
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