今回は岩手から、こんにちは。
日本にはさまざまな馬文化がありますが、そのうちのひとつ「チャグチャグ馬コ」に何故か惹かれるものを感じていました。
6月の第2土曜日に行なわれるお祭りを前に、チャグチャグ馬コに関わる人たちに直接話をうかがってみたく、岩手行き(1泊2日)を勢いで決めました。
今回は初日に巡った箇所を紹介していきます。
私が「チャグチャグ!」とずっと騒いでいたのを見兼ねてか、ある方が盛岡市交流推進部観光課に直接連絡を取って下さったのも岩手行きを決断した理由のひとつでした。
そして、今回観光課の職員の方々にチャグチャグ馬コの旅をアテンドしていただきました。(優しすぎます…😭)
はじめに訪れたのは、ゴール地点となる『盛岡八幡宮』です。
ここでは流鏑馬も毎年行なわれているとのこと。
境内には、沢山の合格祈願の絵馬と厄除けのひょうたんが吊り下げられていました。
神馬も祀られていたのですが、よく見ると仔馬が寄り添っています。
岩手ならでは…と、チャグチャグ馬コの映像で仔馬が母馬に付いて歩く姿を思い出しました。
ちなみにチャグチャグ馬コがどんなお祭りかといいますと、
毎年6月第2土曜日に滝沢市の蒼前神社から盛岡市の八幡宮まで14キロの道のりを馬を曳いて行進するお祭りです。
毎年22万人近くが行進を見に訪れるそうで、馬のお祭りでこんなに人が集まるお祭りはなかなかないかと思います。
次に訪れたのは、出発地点となる『鬼越蒼前神社』です。
神社に祀られている蒼前様に愛馬の無病息災を祈願してから、行列は出発します。
神馬が祀られている横には、地元の子ども達が描いたチャグチャグ馬コの絵馬が置いてありました。
古くは江戸時代から蒼前様に参拝する風習があり、それが少しずつ形を変えて、今のお祭りになっていったそうです。
現在は元旦も馬と共に参拝を行なっているとのこと。
その後、修学旅行生の立ち寄り先となっている『盛岡てづくり村』内にある南部曲り家の見学へ。
この曲り家は江戸時代後期に建てられたとのこと。
なんと言っても特徴は「馬にいつでも目が届くように」作られた主屋と馬屋が続いている建て方。
馬と一緒に暮らしてみたいと思ったことがある方なら、一度は憧れた家屋ではないでしょうか。
農耕馬として共に働く馬を、大切な家族の一員として考えていたからこその自然な流れの家屋だなと感じました。
最後にてづくり工房ゾーン内のみちのく工房さんの中に入ってみると、素敵な郷土玩具がずらりと並んでいました。どの商品も色鮮やかに塗られており、見ているだけでワクワクします。
手作り用のチャグチャグ馬コを購入したので、完成したらアップしたいと思います。
この工房は職人の方がお亡くなりになり、今年いっぱいで閉店してしまうとのこと。
今はどの産業や文化でもですが、後継者不足が1番の課題です。
伝えて繋いでいくのは、時間と人が必要な根気のいることだと弊社の日頃の活動からも感じていますが、どの地域でも大変なのだとあらためて感じました。
まだまだ紹介したいことがあるのですが、長くなるのと仕事が立て込んでいるのでまた次週に続きます。
チャグチャグ馬コの装束も展示してありました!
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