昨日の日曜日は、岩内町にある養老牧場北海道ホーストラストさんに遊びに行って、私の通っているメインフィールズ乗馬クラブから入厩したキティホークに面会してきました。
競走馬から乗用馬になり、脚を痛めてひとを乗せられなくなったキティの話は以前、ここのブログに書きましたが、あれから2か月。大きく腫れて引きずっていたヒザもほぼ完治し、少しずつ放牧にも出ているそうで本当に元気になっていました。
ちょっと前に、とことこ放牧地を歩いて電気牧柵の洗礼を受けたらしく、それからというもの、自由に出入りできる厩舎付近にいることが多くなったとのこと。賢いキティのことですから、軽くピリッとする柵にもすぐに慣れて、またのびのび放牧を楽しんでくれると思いますが、自分が馬ではなくヒトだと思い込んでいるフシもあり、まぁ、それだけ可愛がられて暮らしてきたわけですし、電気の柵は初体験。やらかすなとは思っていましたよ(笑)それにしても、あんなに広い放牧地で、電線に触っちゃうなんてドジだなぁ。
被災馬のアドマイヤチャンプにもお友だちができたそうですし、お坊ちゃまキティにもそのうちできるでしょう。今度遊びに行った時、キティの横にかわいい女の子でもいたら、ちょっと妬けちゃうかも。
乗用馬を引退したキティホークの馬房には、先日競走馬を引退したフワフワヨークンが入厩しています。
2009年生まれの4歳ですが、戦歴は42戦2勝と、かなりハードに地方で競馬をしてきたようで、馬体も4歳には見えぬほどガレていますし、蹄もボロボロでした。勝ち鞍は少なかったけれど、門別、園田、川崎と、たくさんのレースを経験してきたヨークン。
曾祖父はトウショウボーイとノーザンテーストで、牝系にはシンザンの名前も!競走を終えて、さまざまな馬がクラブへやって来ますが、トウショウボーイとシンザンの入った血統は初めてじゃないでしょうか。ヨークンのあたたかい肌がやけに愛おしくて、何度もなでて来ました。よく見ると、前に乗っていたトルネードダンサーに似た流星で、彼の祖父もノーザンテーストだったことから、きっとトルと同じ優しい馬なんだろうなと思います。
土曜日に去勢手術をして今日で3日目。まだ痛いよね(T-T)
患部は腫れて少し出血もしてますが、1週間ほどでよくなるそうです。お見舞いにニンジンを食べさせてパチリ。魂の抜かれたような表情に胸がキュンとなりました。
乗用馬になる牡馬のほとんどは引退後に去勢されて、余計なふるまいをしないようにしますが、クラブには牝馬も多くいますし、そちらが気になって仕事にならなくなったら、その馬も精神衛生上とても可愛そうなことになるので、なるべく早めにしてしまいます。傷が回復したら、競走馬時代に教わった真逆の乗用馬になるための調教が始まるので、それまではしばらくゆっくりと休んでいてほしいですね。
そして昨日、7年後のオリンピックが東京に決まりましたね。馬術界の重鎮である法華津寛さんも1964年東京五輪に続き、生涯2度目の『東京』出場に意欲あるコメントを出しています。私は52歳かぁ~(T-T)法華津さんはおいくつになられているかかわりませんが、頑張ってほしいですね!
競馬を引退した馬たちが第二の馬生を生き抜くために、乗用馬になるのはとても一般的ですが、乗馬自体が一般的なスポーツの枠から少しはみ出ている印象もあることから、東京オリンピックから乗馬人気が高まってくれたらいいなと思いますし、競馬界からは武豊騎手が、「引退後は馬術でオリンピックを目指そうかな?」と嬉しい談話のおまけつきですよ~。馬術はとても美しく素敵な競技ですので、ぜひご覧ください♪
「今日はお天気もいいし、これからちょっと馬乗りでもしようか~?」
仲良しさんたちとランチを楽しんだ後、こんな会話がカフェから自然に聞こえてきたらどんなにいいかな。
我がクラブの仲良しさんたちが乗馬を楽しんでいます。
こんなことを言うと後で叱られそうですが、皆さんとっくに50歳を越えたアラ(?)女性。気持ちのいい秋空の下で、のんびりと元競走馬たちと戯れていました。
私は今度、元気になったヨークンに跨ってみよう~っと(*´∇`*)