昨日の京都、きさらぎ賞G3(芝1800m)をみて、何か大切なお宝を鑑定したひとも多いと思う。
「このダイヤ、本物でござんす」
サトノダイヤモンドの危なげない重賞初制覇は、鞍上のルメール騎手もよほど乗りやすかったのか、何もしなくても勝っちゃった!みたいな「ライバルはいない」発言でにこやかだった。それを聞いて、静かに蹄を磨いていた有力3歳馬たちが黙っているはずがない。頭に血がのぼって、装蹄師のむこうずねを蹴飛ばした馬だっているだろう(いけません)。ここで整理するのはまだ早すぎるけれど、何となく駒がそろってきたような気になっている。
朝日フューチュリティG1馬リオンディーズ(父キングカメハメハ、母は説明のいらないシーザリオ)を筆頭に、きさらぎG3馬サトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母はアルゼンチンで5勝マルペンサ)、今週の共同通信杯で、よりによって典さんに乗り替わったホープフルG2馬ハートレー(父ディープインパクト、母はアメリカG1馬ウィキットリーパーフェクト)となると…。
お久しぶりですTTGのごとく、歴史はめぐる。いろんなご意見はあるでしょうが、弥生を待たずしてこの3頭の三つ巴クラシックと私はみた!
さらに彼らを脅かす有力馬のマカヒキや、ロードクエストなども目が離せない。近年、近いところでいうとドゥラメンテのような単独飛行が続いていたので、こんな風にガッチリとしたライバル対決をみるのはとても新鮮でワクワクしますね。
いずれにしても、今年は3歳牡馬がめっぽう熱い!この勢いで、札幌の雪もイッキに解かしてドロッドロにしてもらおうじゃないか(雪まつりの皆さまスミマセン)。
たまたまなのか意図的か。強い3歳が皐月賞にこだわらないような流れもチラホラ。着順欄に1が並び続ける愛馬に、2という数字は辞書にないのが親心だ。アンタそこ出るなら俺こっちみたいな陣営の操作も相当な事になるなこりゃ。わーわーいったあとの最終決戦は日本ダービーであることから、今年の府中はとんでもないことが起きそうで、背筋がゾクゾクッ!としますね。
まずは皆さん、ケガのないようにじっくりと成長してもらいましょう。
ケガといえば、東京競馬場で行われた東京新聞杯(芝1600m)。
出先で競馬中継が見られない私に、競友からLINEが入った。
「浜中が飛んだー!」ととと、飛んだって何よ!
浜中といえば私の軸馬ダッシングブレイズ!(父キトゥンズジョイ)ひょっとして、ディープインパクトのように、ユタカがいった「まるで飛んでいるような」走りを見せたのか!ダッシング軸に、ダノンプラチナ(父ディープインパクト)、ダイワリベラル(父ダイワメジャー)、紅一点スマートレイヤー(父ディープインパクト)、トーセンスターダム(父ディープインパクト)、テイエムタイホー(父ニューイングランド)と、ここまで書いて、ディープインパクトと打つのも面倒になるくらい、手厚く流したんですよアタシはーーー!
・・・飛んだのは本当に浜中騎手だった。
最後の直線、インにスペースを見つけた浜中は、そこにダッシングを誘導してみたものの、馬体のどこかがラチに触れた瞬間、馬はバランスを崩して騎手は落馬。それもラチに激突して4か所骨折するという大けがを負ってしまった。そんな無理しちゃいけませんと過怠金を科せられてしまう。
一方、ダッシングはどうだろう。ケガはなかったようだけど、精神的なダメージがトラウマにならないか心配になった。
勝ったのは、真ん中枠でスタートもすーっとなめらかにハナに立ったスマートレイヤー女史(6歳)。強い強い逃げ切り勝ち。2着のエキストラエンドに2馬身離して優勝は立派です。
力のいる東京のマイルを逃げ切るなんて、すごいじゃないですか。
さらに私が目を見張ったのは、吉田隼人騎手の姿。
スタートした直後の、豆のように小さくコンパクトに折りたたんだ、これぞモンキーの見本市。
その後もずーっとちぃーちゃくなってお尻がまったく上がらない。空気抵抗のこともあるので、騎手はなるべく尻をあげない方がよいと思っている私好みの騎乗スタイルですよ。昨年の有馬記念ゴールドアクターから、薄皮1枚むけたいい感じに乗っていて、本当に頼もしくなりました。
こーゆーことがあるとつい、浮気の癖がにょっきり。春ですね~。
そろそろ『ある人物』から、隼人に乗り換えようかしら?