2025年07月21日

日本在来馬と出会う旅~与那国島①~

今回は与那国島から、こんにちは。

先週の宮古島編に続き、今回は与那国島編です。
南で暮らす在来馬に会いに行った話はあと2~3週程続きます🐴🏝

北海道から日本の最西端に行くのは、正直かなり不安でした。
気候や風土が何もかも違いますし、実はこの旅で一番ドキドキしていました。

今回の旅は、海で出来るだけ沢山過ごしたいと考えていました🌊✨
・・・が、訪れる先のスケジュールや天候などで、結局海に入ったのは与那国島だけ。涙

初めて訪れた与那国島での時間は、忘れられない思い出(幻だったような・・・)となりました。

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今回お世話になったのは「与那国馬風(う)牧場」。

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是非、HPやInstagramを見ていただきたいのですが・・・。
『スパル田中 』の文字やハッシュタグを見て、ドキドキするのは私だけではないはずです!笑

電動自転車レンタルの際に初めてお会いしたのですが、思っていたより普通に会話ができてホッと一安心。
宿から牧場まで4km弱の道のりを自転車で移動したのですが、起伏に富んだ島だと身をもって体感。(単純に久しぶりに自転車に乗った、というのも原因)

風(う)牧場さんは道路にある『のぼり 』が目印です!

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う、うまい・・・?!
よーく見ると👀

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「うまいる!」です🐴

はじめまして!の与那国馬。
宮古馬と同様に小柄で、毛色は鹿毛がほとんど。
体には背骨に沿って鰻線(まんせん)があるのが特徴。

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今回は他のお客さまと一緒に「コトーの海に行く」コースを体験。
放牧地にいる与那国馬の群れの中から、騎乗する馬を捕まえるところからスタートです。

割とすんなり捕まえることができました。(みんな素直な印象です、多分。)
1頭だけ悪戦苦闘はしましたが、他の方と囲い込んで捕まえました。

私の相棒は『チキータ』です。

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乗り降りの練習、手綱の持ち方や操作(扶助)など一通り教えていただいた後は、テストを受け合格した人が海に向かうことができます。
テストと聞くとドキドキかもしれませんが、スパルタ というより淡々と教えてくれます。

この日久しぶりに馬に跨がったのですが、股の間から感じる馬の体温と呼吸が懐かしく感じました。
与那国馬は体高が高くないのと体の幅の厚みもないので、緊張しすぎると股や膝でしがみついて乗ってしまいそうに。

牧場から比川の浜まで、細い道を通って向かいます。
浜に着いてからは、それぞれ課題を与えられ・・・。
その日初めて馬に乗ったとしても、課題に挑戦します。

02<課題を後ろ向きな気持ちで挑戦する、私 Photo by:スパル田中>

課題については・・・、乗馬経験者はもしかすると「えっ?」と思うかもしれません。
是非、体感していただけたらなと。
馬任せではなく「乗っている馬とのやり取り(対話)」が最大の醍醐味(遊び)ではないかなと、私は思います。

鞍を一度外し、いよいよ海の中へ🌊

03 <前を行く仔馬についてはまた後ほど Photo by:スパル田中>

馬と一緒に海に入るのは、初めての感覚。
これは言葉に表せないというか、表す必要もないような。
只々、馬と一緒に海に包まれる時間── 。

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海の中でも課題は出されます。
難しいことではなく、ただ「自然」と「馬」をただ感じるのみ。
あれこれ考えて乗る必要が全くないなと。

途中、スパル田中さんが馬と一緒に泳ぐ技を見せてくれました。

 
 
 
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これは「技」が必要となるのですが、サーフィンをする感覚に近いような感じ。
これを体感するには『竜宮へ行く』コースに参加が必要。
今まで色々な馬に乗り外乗を体験しましたが、「サバイブ」という言葉がしっくりくる気がします。
チキータと海に浸かりながら 、次回はこのコースを申し込もうと決めたのでした。05

<他の方が課題をこなす間、ひたすら馬と変顔する私 Photo by:スパル田中>

帰りは裸馬に乗った状態で海から浜に上がるのですが、チキータが急に跳ねて振り落とされました。
一瞬の出来事でしたが、足からスタッと美しく 着地することが出来ました!笑

裸馬に乗って牧場に戻るのも、経験者にとってはちょっとドキドキな体験。
でも、初めて乗った人にとってはこれが普通になるのも不思議。

『安心・安全 』が乗馬をする上で大切なことなのは百も承知ですが、こうしなくてはいけないというものは実は世の中にないのでは・・・と考えてしまいます。
自分の考えを持つ人たちとの出会いは、私のマンネリな部分にピリッと刺激を与えてくれます。

今回何より色々な意味で、私の常識を覆してくれたのは今年3月に生まれた『世々(せぜ)』でした。

01 <波打ち際のせぜ Photo by:スパル田中>

牧場内を、自由にウロウロ。
他の馬たちにひとしきり絡み、
私たちの海までのコースに付いてきます。(母馬は牧場にいました)
淋しくなって途中で帰るのかと思いきや、
海にも一緒に入ってきて常に他馬に絡んできます。
こんなに自由な仔馬を見たのは、初めてでした。

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牧場に戻り馬の手入れをして、最後はスタンプカード兼引き馬卒業証書をいただきました。
👇の画像を載せると、スパル田中のイメージが崩壊する可能性があるかもで不安ですが・・・。

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帰り際に翌日の飛行機に乗るまでの外乗を急遽予約し、すっかりハマってしまったのでした。

ということで、次回も与那国編です🐴🏝

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以上

糸井いくみ

職種
一般社団法人umanowa(うまのわ)代表

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