2013年06月06日

みんな輝いていた。

6月に入り、2日は岩内町にあるホーストラスト北海道さんにおじゃまをしたり、3日は乗馬クラブのお手伝い、4日は門別競馬場までミータローの応援、5日はまた乗馬クラブのお手伝いと、何だか毎日バタバタしておりました!

ホーストラストさんとは、トウショウシロッコを引き取る時に、いろいろと相談に乗っていただいたことがあり、その時のお礼と、余生馬が暮らす牧場内を見学するために訪ねました。山間のなだらかな丘の上に20頭の余生馬や功労馬がおり、昼夜放牧という自然に近い環境の中で、馬たちがもっとも馬らしく生きている姿を眺めながら、場長である酒井さんとお会いすることができました。

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レースを終えた元競走馬はもちろん、長年、乗用馬として仕事をしてきた馬や、東日本大震災で被災した馬たちが暮らしています。馬本来が持つ『群れて暮らす』社会性を尊重し大切にしながら、バランスのよい頭数で仕切られて放牧されていました。

馬たちは、ようやく芽吹いた青草と、放牧地に置いてある飼い葉をもりもり食べて、毛艶もよく元気に歩き回ります。小高い山の上は、空気も一段と澄んでおり、青空と太陽に照らされた馬たちの背中は、幸せそうにふっくらしていました。

乗馬クラブでも、なかなかないことなのですが、ここでは牡馬(セン)と牝馬が一緒に放牧されていて、いつの間にか夫婦のようになって寄り添い合う仲睦まじいカップルも。長い余生を暮らしていくには、優しいパートナーの存在が精神的にも大きな支えになるようです。

現在ある場所から少し離れたところに、新しい厩舎を手作りで建築中とのこと。馬たちが少しでも良い環境で余生が送れるようにと酒井さんの笑顔は輝きます。「馬が好きで押しかけちゃいました!」と話してくれたのは、福島県出身の女性スタッフ。私もあと10年若ければここで…なんて思ってしまいます。環境の良さは、馬もひとも、とびっきりの笑顔にしてくれますね。私も何だかだまっておれず、持参したニンジンや牧柵の外に生えた青草をむしって馬たちに食べさせながら、幸せの「おすそわけ」をいただいた気分になりました。

3日は、4日からノーザンホースパークで行われる乗用馬のセリ準備のため、私の通う乗馬クラブでは、17頭の馬のお世話を女性スタッフ1名でこなさなくてはならなくなり、私もほんの少し応援に行きました。厩舎のボロ拾いや水汲み、放牧の手伝いなどなど。「馬に乗るより、お世話をするのが何より好き」と話すメインフィールズ乗馬クラブのTさんは、本当に頑張り屋さんで、ひとりで3人前くらいの仕事量でもへこたれません。まるで、若い頃の私みたい。どこ行っちゃったのかな、あの根性は。

4日は門別競馬場まで高速を飛ばしてミータローの応援です。北海ダービーという3歳の頂点を決める大一番!私の応援にも熱が入ります。「ミーーータロ~~~~~!」やや茶色い声で一発叫んでまいりました。ミータローは見事に優勝。その愛らしい馬名にひかれ、デビューから応援してきたのですが、日本ダービーのキズナに続き、ホッカイドウ競馬でもミータローが制覇と、応援馬の連勝によって、私の人生は薔薇色に染まっていきます。

5日はまたまた乗馬クラブのお手伝い。Tさんは恐縮して「お茶でも飲んでてください」と、ちょっと目を離すとまた3人前働こうとするので、今回はそうはいきませんよーとばかりに、ボロ出しから寝藁運び、水汲み、放牧終わりの馬たちを厩舎に入れるなどなど、自然発生的に集まったクラブの会員さんたちと手分けをしながらの作業です。人手の足りない小さな乗馬クラブでは、常に「馬目線」で作業にかかわって行かなくては、馬たちを良い環境で暮らさせてはあげられないのです。

フォークを持つ手のひらは分厚くなり、ゴツゴツと豆が浮き上がります。

これ以上短くできないほど切ってある爪もボロボロで真っ黒。

作業の合間におにぎりを食べようと手のひらをみたら、手のシワにまんべんなく青草の色が入り込んでガサガサ。

「ははは。きたない~。プッ!別にいいや」

石鹸で洗ってもどうせ落ちないとわかっているので、そのままの手で飲むように食べました。うまい!

顔は日焼けしてシミだらけ。ボロを思いっ切り踏んだ長靴のまま、髪の毛に寝藁をひっかけて、スーパーに買い物へ行くことも。

時々、そんな自分が不思議になったりする。どうしてここまでできるのか。アンチエイジングを頑張って、美しい中年になるのが目標じゃなかったのか?いえいえ、私は何も変わっていませんよ。ホーストラストの女性スタッフも、メインフィールズのTさんも、とても美しかった。女性の美しさというものは、誠心誠意、好きなもののために懸命に働きお世話することで輝きを増していくのですね。お二人とも、頑張る汗と馬への優しさでお肌がピカピカ。自分磨きよりも、馬磨きをする女性には、こころの底から湧き上がる本当の美しさがあると私は思います。

さて、今度はいつ馬磨きに行こうかな!

北海道ならではですね。
ボロ出し、寝藁運び、水汲み、放牧終わりの馬たちを厩舎に入れる。
決して楽ではない、むしろ重労働な作業を
女性が意図も簡単にこなす…
ウチには、無理かな(笑)

こういうところにいる馬達は
幸せでしょうね。

きっと馬たちは、上坂さんにお世話されて、喜んでいると思います。

しょうさん>馬のお仕事はとても重労働なのですが、余暇というか、仕事の合間の時間もたっぷりあって、それがあるから耐えられるということもあります。馬が放牧中は、お茶を飲んだりして体力温存するのも仕事なんですよ(*´-`*)

ジャグさん>馬は女性が大好き。優しいってわかるんですよね。チンピラみたいな荒馬も、女性スタッフにかかれば大人しくなるようです♪

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以上

上坂由香

出身地
北海道札幌市
職種
エッセイスト

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