今日は成人の日ということで、朝から新成人が警官に囲まれて街を練り歩く例年通り(?)の元気っぷりばかりが放送されていたが、なんだってそんなものだけをピックアップしなきゃいけないのか気分が悪くなってチャンネルを変えた。
元気がいいことを悪いと言っているわけじゃない。アタシだって20歳の頃はバカみたいにひたすら元気だった。少々「かかる」のは若気の至りとして容認したいし、かかった後は、「大人のたしなみ」として、ぜひとも競馬を知ってもらいたいところ。
そんなにしょっちゅう来ない午年の成人式なのだから、何となく「何か」あってもよさそうなのに、たとえば、『成人の方は競馬場内でビール1杯無料』とか、場内を華やかに演出する効果も期待しつつ、『成人式を終えた晴れ着姿の方は粗品(もちろんウマウマグッズ)進呈』などなど。私が社長だったらそのくらいやっちゃうな~~。
人口減少の歯止めがイマイチきかない現状で、我が国のスポーツ観戦枠では『ファンの奪い合い』が、もっともっと厳しいものになっていくはず。野球人気は、オジサンの力でもっているようなものだし、サッカー人気は海外組の頑張りひとつだ。それじゃあ競馬は?
これからの競馬は、小さなころからの英才教育と人気グラフを急上昇させる瞬発力が自慢の女子力にかかっていると思うのは私だけでしょうか?私の知人の御子息は、まだ小学4年生だというのにパドックが大好き。わずかな変化を見逃さず、ちびっこ予想も大人顔負けらしいですよ~。大変結構なことです。
あ!
フェアリーSのゆる回顧を書くはずだったのに、またまた前置きが!
「あんたはいっつもそうだよね」と、お叱りのエアジャブを受けながら、しれっと書いてみたいと思います。
みんな仲良く1勝している出馬表を、ボロボロになるまで見たところで何も出て来やしない!ヒーヒー言いながら、フェイスブック友人と朝のご挨拶がてらに買い目を伺うと「調教師も見たら?」的なコメントがあり、余計に混乱。そこを気にしたこともない私に、彼は「そこが重要」とまで親切助言!競馬って、勝つためにはいろんな見方があるのですね。何年やっても、競馬の奥深さに飽きがこないのは、発見の多さにもあると思います。
発見しました。アンジュデュバン!!!
今日が成人式だとわかっているのか、いっぱい祝酒でもひっかけてきたのか、とにかく元気で元気で、典さんが落馬しそうなヤンチャぶり!一発で気に入った私は単複を買い。あとは無難な人気順で、リラヴァティ、オメガハートロック、イントロダクションを盛り込んだ保険馬連などをちびっと。
このレースの歴代優勝馬をざっとみて、私の好きなコスモネモシンがいたり、強いのか弱いのかはっきりしない、むしろさせない魅力のダンスファンタジアなどなど、俳優でいうとかなりの個性派がそろっていて、ゆくゆく競馬ファンをうならせる馬券泣かせの名女優になることも。誰とは言いませんが、イニシャルD・F嬢には、何度も泣かされましたし(小声)
彼女たちのお父ちゃんも、娘の活躍次第では、来月からの業務上、盛大にかかわってくるということで、いつものように蹄をカンカン鳴らして応援したことでしょう。
フェアリーSを制したのはオメガハートロック。ネオユニヴァース父ちゃん譲りの豪快な追い込みと、迫りくるニシノアカツキに負けない土俵際の粘りもしっかりと受け継がれた勝ち方で2連勝。馬名通りの「強い心」が、牝馬なのにとっても男前でした。
私オススメのアンジュさんは6着。最後の坂を上がったところから、いい感じの追われてきたのですが、脚を余していなかったようですね。見せ場はつくってくれましたし、典さんがしっかりと競馬を教えていたように思うので、次走に期待です。
そういえば、先日入厩したオルフェーヴルの馬房の向かい側には、ネオユニ父ちゃんの部屋があったような。
「よう、新入り。派手やな」
「生まれつきです」
「父ちゃんは誰や」
「ステイゴールドです」
「また親戚の子か。つまらん、実につまらん!」
今頃は夜飼いも終わり、
「イマドキの若いもんは」とか何とか言いながら
親孝行娘の朗報に
静かに乾燥でも食べてニヤニヤしているかな。