2015年03月09日

咲く花、散る花。

今日の札幌は小雨まじりの重い空。やたらに物悲しく、人恋しいのは気圧の影響か、はたまたいつもの更年期か、いやいや昨日の馬券のセイだろう?…ハイ図星でございます。

やられましたー!

まずは土曜日。桜花賞トライアルのチューリップ賞です。私の応援馬ロカちゃん、相変わらず上品な顔して登場。こぬか雨降る御堂す…阪神競馬場!いや待て、結構な降り方にいやーな予感。馬場は重になりました。ひょっとしたらダート馬のブチコか?それでも頑なにいくのが私の応援馬券です。

ちょっと前に、チラ読みして吹っ飛ばしておいた高倉健さんのエッセイ「あなたに褒められたくて」を読了し(褒められたエピソードはまるでなく、イタズラ健さん炸裂集でありました)、その中にロカの名前を見つけた時は、キンドルの画面が消えてしまうくらい凝視してしまいました。文中には、作家の壇一雄さんが滞在したポルトガルのお話があり、「ロカ岬で…」なんて書いてあるので、これは神さまのおぼしめし、天は私を見捨てなかった~なんて言いながらロカ軸決定!最近、こうしたオカルト買いが多いナ~。

そこから、クルミナル、ココロノアイ、レッツゴードンキ、ブチコを馬連で流してサヨウナラ。

勝ったココロノアイは、私の愛する典さん騎乗のステイゴールド産駒。またしてもゴール前でお得意のニヤリ顔まで出ちゃって、もぅー素敵すぎ。縁もゆかりもない高倉健を信じ、日頃私に愛と夢を与えてくれるエア夫を信じきれなかった悪妻の馬券は、バチだけ盛大に当たって散りましたが、雨にも負けずに咲く強い花ココロちゃんに胸熱です。そのまま典さんを乗っけてじゃんじゃん勝ってくださいね!

返し馬の前に、くるくる楽しそうに回る姿でおなじみのハクサンムーンはオーシャンS。久しぶりに酒井学騎手との競馬で2着でしたが、Gチャンネルで狙いすましたように映し出される彼ら独自のトルネードスピンの一部始終を見れただけで、なぜだか満足しちゃいました。

日曜日は中山競馬場で弥生賞。

ディープインパクト産駒が1頭だけという異例の出来事に、まずは軸探しに難航しましたが、ここは無敗のサトノクラウンで決定!出走馬は11頭なので、その夜に食べるカレーのニンジンを切りながら、鼻歌まじりに余裕でいたら~・・・グァンチャーレは4着だしトーセンバジルは5着。おまけに「今度こそ間違いなく好きよ!」の典さん騎乗クラリティスカイと1番人気のシャイニングレイが仲良く撃沈。まったくもって終わってます、私の馬券。馬連でも当たらない場合、残された命綱は単勝しかないじゃないですかー!1桁人気に100円賭けて、どーしよーって言うんですかー!

そんなことで今朝はいきなり厄落とし。床をぴかぴかに雑巾がけをしました。

なんかいいことあるでしょか。

北国札幌もすっかり雪が解けて、春の訪れを例年より早く感じています。

春は別れの季節でもありますが、3月7日。最強馬オルフェーヴルの母オリエンタルアートが亡くなりました(享年18歳)。

4日に、最愛の夫ステイゴールドとの産駒を生み落としましたが、俗にいう産後のひだちが悪かったというのか、出産時についた子宮内の傷が原因だったようです。

ステイゴールドが先月5日に急死してからひと月ほどで、白老に暮らす彼女にも夫の訃報が伝わったのか、母としての役目を果たしたのちに、後を追うような形で旅立ってしまいました。もしも彼女が元気でいたならば、今年も誰かとの配合があったかと思いますが、オリエンタルアートはそれを拒むように一途な愛を貫いたのでしょうかね。

オリエンタルアートは私と同じ誕生日で、特に思い入れの深い母馬でした。ステイゴールドとの間に、競馬界では国宝級の黄金配合を確立して、ドリームジャーニーやオルフェーヴルなどの強い馬を出現させてくれたこともあり、何度生んでもおそらく駄馬しか生めない私には、馬といえども憧れの女性だったのです。

生前とても仲良しだったといわれる父メジロマックイーンとサンデーサイレンスの相性の良さを物語るステイゴールドとの出会いは、彼女にとって、大きな励みになったことでしょう。

「俺たちから凱旋門賞馬を出そうぜ」

父たちが柵越しに交わした血の約束を、オリエンタルアートは限りなくそこに近づけてくれましたし、2013年と2014年の産駒はステイとの初めての牝馬が生まれたことで、「牡馬であと一歩なら凱旋門賞で条件のいい牝馬を」と、父らの不思議な力が働いたのでしょうか。血の作用に希薄な人間より、一度別れたら、そう簡単に肉親に会うことができない馬たちの方が絆が強く、深く、そこにあるのかもしれませんね。

競馬は馬券のみならず、こうしたサイドストーリーが馬の数だけあり、皆が思い思いに想像をめぐらせることができるのも魅力のひとつですね。

オリエンタルアートの物語はこれで完結してしまいましたが、彼女の最期の産駒は女の子2頭。鹿毛と栗毛だそうです。ドリジャとオルフェが女の子になったような危険極まりない気性だったらいいなー。

まずは子どもたちの無事の成長を願い、強い競走馬を経て、好きな男のよさを引き出し継承するずば抜けた能力をお嬢たちが受け継いでくれたらなと思います。

11063379_773430656073018_752930931_ いただきました。

挿入歌の「よみがえる想い」の歌詞に

『強さを信じて 君と臨む願いはつづくよ もっと』

これから何度も思い出して

励まされるんじゃないかなと思うフレーズをみつけました。

 

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以上

上坂由香

出身地
北海道札幌市
職種
エッセイスト

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