昨日行われたエリザベス女王杯(京都・芝2200m)の枠順が出た時点で、タチの悪い「あみだくじ」でも見ているような気分になった。
どこから攻めようとも、最後には全頭の上に「優勝」と書いてあって、その横のカッコに(かもしれない)とご丁寧な注意書きまで見えてくる。目の病気でしょうか。こういう時に限ってやってくる外国人騎手も不気味だった。
すでに、おんなこどもを相手に戦わないと決めたミッキークイーンやショウナンパンドラがいないだけで、牝馬の世界はいきなりの混戦模様に。
こんな時こそ根性をみせてほしいプロ予想家たちは、悪天候からの道悪必死でキリキリ舞いしていたのか「雨が降ったらの限定でしるしを打ちました」なんて笑っていうものだから、意外と乾いたらどうするよ!とテレビに向かってゴロついてみたりして。
今年のエリザベス女王杯は、ひとくちでいうと「ヌーヴォは勝つのか、どうなんだ?」がサブタイトル。1番人気になるとミリ差勝ちきれないオークス馬は、心なしか苦悩しているようにも思えた。
データ班は、昨年のルーティンからそっくりそのままいくと、オールカマーを2着ヌーヴォレコルトが本命、秋華賞からクイーンズリングが対抗で、本来なら黒三角に府中牝馬のノボリディアーナを打たなければならないところを、なぜかやめたりするものだから人気も出ない。ユタカも見くびられたものだ。
昨年の女王ラキシスは5歳ということもあって「雨。時々勝つ」みたいな天気予報予想。それなのに「連覇か!」などというから、もう何でもあり。おそらくスノーフェアリーのムーアさんが乗るので評価が上がったとみた。こういうのが日本人騎手にもほしい信頼度だろう。
さぁ困ったぞということで、私はヌーヴォとラキシスの2頭からそれぞれ10頭(クイーンズリング、フーラブライト、タガノエトワール、タッチングスピーチ、フェリーチェレガロ、マリアライト、ノボリディアーナ、ルージュバック、スマートレイアー、シュンドルボン)流して3連複を用意。
やや打ち過ぎのだらしのない馬券になってしまった。
レースはきれいなスタートからウインリバティがぐんぐん逃げて、伏兵級が前を、人気どころが後方という展開になった。特にかかっている馬もなく、けっこうな縦長になって、京都名物最後のコーナーで馬群が詰まることなくすんなり横並び。
そこから一瞬早く抜け出したのはマリアライトで、馬場のいい中ほどを突き抜けると、外から来ましたヌーヴォレコルト。ここから2頭のマッチレースかと思いきや、遠い故郷が大変なことになってしまったルメールさんのタッチングスピーチが怒涛の強襲。次いでルージュバック、後方からスマートレイヤーが突っ込んで、ほとんど差のないなだれ込みゴール!
タイムが2:14.9と仲良くみっつ並ぶ結果になった。
優勝したマリアライト(4歳)は父ディープインパクト、母父エルコンドルパサーと、血統的には文句のつけどころがないけれど、初重賞制覇がエリザベスだなんて、持ってるおんなどころか持ちすぎですよ。
重い馬場はパワーのあるガッチリタイプがいいかと思っていたら、マリアは最軽量馬体の430kg。おそれいりました!
マリアライトは石の名前。パワーストーンのひとつで、原石を発見した鉱物学者の妻の名前から由来しているという。この石を見つけた時の気持ちがわかるような気がした。地味だけど、きれいだな(検索してください)。馬に石の名前をつけるのは、これから磨かれてゆくという意味でいいような気がする。
石の持つ癒しの効果は絶大で、不安な気持ちを浄化させて成功へ導く意味がある。今回はちょっぴり当たった馬券だけど、毎週不安でしかたがない私こそ、この石を持つべきだなぁ。
日頃から、仕事運を上げるゴールデンタイガーアイと、金運を上げるシトリン、怒りっぽい性格を矯正するアメジストをじゃらじゃら腕に巻いているが、4つ目はマリアライトにしよう。