先月末、およそ2週間続いた締め切り地獄を何とか終えて、月も変わった7月1日。
我々道民にとって、最大のパワースポットである北海道神宮の【芽輪くぐり】の神事に行ってきた。
実はこの神事、本来は6月30日実施で1日遅れだったが、神宮には、まぁそうカタイこと言わずに的な、テケトーを絵に描いた民衆がたっぷり。いるわいるわいい加減人間。締め切りや物事の期日を忠実に守って生きてきた私にとって、やたら不本意!という6文字に小突き回されながら、輪に向かった。
いつの間にか溜まってしまう毒素を浄化し、これからの半年、災厄から身を守ってくれるというありがた~いご利益が、この神事最大の効能。境内の入り口にある大きな輪を三回、神事の作法にのっとって通り抜けると、どんなけ毒素が溜っていたのか、不思議と身体が軽くなるような感じがして気持ちがよかった。
こういったご利益のある神さまチックな芽の輪を、オケラに苦しむファンや、何とも惜しい競馬が続く馬たちのために、競馬場のどこかに設置して、三回といわずにくぐり放題!なんてのはどうでしょうか?
さて、今月から福島と中京が始まり、函館を含めた3場開催。地方色の濃い夏競馬が本格的にスタートした。仕事の関係で名古屋入りをしている友人がおり、中京競馬場の様子をこっそりのぞいてみると、あまりの暑さに驚いていた。友人は日本一暑い地域で暮らしている、いわば熱波のプロである。その友人でも「熱い」の連呼。あー、ダメだ。聞いてるだけで無理だ。NO熱波!…CBC賞は諦めよう。
こちらも札幌よりはかなり暑そうだけど、福島競馬場のラジオNIKKEI賞(G3・芝1800m)はどうだ!
前日の競友LINEで、「この前乗馬クラブに来たアドマイヤヤング(父フジキセキ)は、アーバンキッド(父ハーツクライ)の半兄!」との情報が。
肉親のほとんどがあの世にメサレ(早死家系)、必然のように出合うヒトや馬の縁を大切にしたい私は、俄然キッドを馬券に絡めたくなり、というか、厚かましいことに身内同然の馬になっていた。
今年のホットな流れから、2度あることは3度も4度も大歓迎ということで、伏兵牝馬のダイワドレッサー(父ネオユニヴァース)、拝啓お元気でしょうか?生きてますの?の内田騎手が乗るミライヘノツバサ(父ドリームジャーニー)、今のお手紙を一緒に読んでいただきたい、シイ騎手騎乗のロードヴァンドール(父ダイワメジャー)、そして、すでに身内のアーバンキッド。軸はユタカの2番人気ブラックスピネル(父タニノギムレット)とした。
ところがそのブラックスピネル、タイミングが合わず、若干の出遅れで後方からの競馬。多少入れ替わってミエノドリーマー(父アドマイヤムーン)がハナに立った。私のキッドは後方待機。ジョルジュサンク(父ヴィクトワールピサ)が再び前に抜けて最後の直線。ミライヘノツバサは、父のようなピッチ走法ではなかった。ダイワドレッサーがいい脚でやって来て、続いてキッドやブラックスピネルも追い込んできた。ひょっとして当たったかな?と思った瞬間、ど真ん中からシュっと、1番人気のゼーヴィント(父ディープインパクト)が!やめろ戸崎ーー!
くそぅ。またやられた。どうも私は戸崎騎手と相性が悪い。買わない時に限って、イヤガラセのようにやって来る。よく見たら、ゼーヴィント、5月12日生まれって、私と同じ誕生日じゃないの!ツーアウト満塁の場面で、見逃し三振を喰らった気分ですよ。トホホ。
2着はダイワドレッサー、3着にキッド、4着は、一番重い斤量を背負ったブラスピが入線した。
おかしいなぁ。神宮に毒素てんこ盛りに置いてきたのに、まだダメなんでしょうか。あ、お賽銭、100円しか入れなかった!毒素の量からしても、500円以上だったのかもしれない。
軸にこそできなかったけど、キッドは見せ場も作って頑張ってくれたので、今後も応援し、身内の気持ちで見守っていこう。