日の入りの時間が少しずつ遅くなって、
夕方の空の色も「光の春」を感じるようになってきましたね。
とはいえ、大寒はもう少し先。
寒さ対策に防寒着を追加しました。
さて、1月10日、浦和競馬場で今年の南関東クラシック戦線を占う
ニューイヤーカップ(SIII)が行われました。
優勝馬は道営からの転入初戦だったヤマノファイト(矢野義幸厩舎)
鞍上は本橋孝太騎手
後続を大きく引き離して4馬身差での快勝でした。
「3歳離れしている。賢い馬だね。
まだ緩いから、次走までにしっかり仕上げていきたいですね」と矢野義幸調教師。
前日、浦和コースを想定しての最終調教をしたそう。
「(現時点では)間隔をあけた方がいいので、
次は(3月28日)の京浜盃(SII)を目途に調整していきますよ」とのこと。
道営で大切に育まれてきたヤマノファイト。
転入初戦を見事勝利で飾りました。
父はJRAだけではなく、南関のダートグレード競走でも大活躍したエスポワールシチー
ヤマノファイトの活躍も楽しみです。
この日、ヤマノファイトを勝利に導いた本橋孝太騎手は
矢野調教師の一番弟子
優勝騎手インタビューの最後に、
弟弟子・小杉亮騎手への感謝の気持ちを涙をこらえながら語る姿も感動的でした。
「普段、小杉亮騎手が調教をつけてくれていて・・・
丁寧に調教に乗ってくれて、馬を良くしてくれて・・・
弟弟子なんですが、僕より全然頼りになって、感謝しているんで・・・
ありがとうって言いたいです」
一言一言、溢れる感謝の気持ちを、まっすぐ伝えていた本橋騎手。
その後、ファンの皆さんからあたたかい拍手が沸き起こったシーンにも胸が熱くなりました。
「競馬ではよくあることだけど、
自分(小杉騎手)はレースで乗れないのに、丁寧に調教をつけてくれて。
そういう存在は大切なので、あの場で感謝を伝えようと思いました」と本橋騎手。
本橋騎手が、同い年の弟弟子、小杉亮騎手の初勝利の時には兄弟子としてサポートしていたのを
思い出します。
2009年5月
小杉亮騎手は昨年末、東京シンデレラマイル(SIII)で、
ずっとコンビを組んでいるクラカルメンの100戦目を無事にゴールに導きました。
小杉騎手とクラカルメン、共に2009年デビュー、2009年生まれ
「カルメンと記念写真を」と思う小杉騎手の気持ちをわかっているかのように、
手綱を引かれたわけでもないのに、
自分からカメラ目線をしているカルメンの姿にぐっと来てしまいました。
共通の言葉は持っていないけど、
ちゃんと気持ちは伝わっているんだなぁ・・・と
師弟愛、兄弟弟子愛があふれていたニューイヤーカップ(SIII)
デビュー2年目だった本橋騎手を心身ともに鍛えるために高知に修行に出すなど、
「育てる」ことを大切にしてきた矢野調教師のこれまでが
大きな実を結んだ、大きな1勝だったようにも思います。
本橋孝太騎手の腹帯。
名前ではなく、タイガースファンの矢野調教師にちなんで「虎」の文字が
これで、誰の腹帯かわかっちゃうのもステキ
どうしても「3人」で写真を・・・と、
不在だった小杉騎手の勝負服を探し出してきての笑顔いっぱいのスリーショットです
そんな浦和・・・
たいていの重賞で、ゴール前が日向と日陰になってしまい、
カメラマンさんたちが悩むのも恒例なのです