みなさまこんにちは、河合紗希子です。
今回は、私の北海道馬産地巡りの旅の夢へと続く「脱ペーパードライバーの道」第一弾をお届けしたいと思います
お願いしたのはMEET THE CARS、古賀章成さん!
前回の記事に綴ったように、脱ペーパードライバーを決意して即連絡をとったのは、元MAZDAのテストドライバーという経歴を持つ古賀章成さん。
知り合ったのはもちろん競馬とは全く関係のないコミュニティだったのですが、ペーパードライバー向けの教習をされているということを知ったと同時に、車や運転のことを語る古賀さんがちょっとないくらいイキイキされていて、そのお姿に興味をもったのがきっかけでした。
「あの〜私10年以上のブランクがありまして…というか免許取得してから一度も運転せずに完全なるペーパードライバーになってしまってですね…」
「あっ、ぼくが教えたら大丈夫です!」
「ファッ?!!!(言い切り?!!!)」
「このあいだも10年以上ブランクあった人が2日で首都高もスイスイになりました」
「おお…いや…あ…あのですね…私そもそも地図を読むのが超苦手で筋金入りの方向音痴なんすね…もう根本的に運転むいてないと思っていまして……」
「全く心配ないです!カーナビありますからね!」
「なるほど…」
そんなやりとりをしたのがはじまりでした。
初めてお会いしたときは、古賀さんのものすごいポジティブオーラに圧倒され続けた印象。
そして前回の記事で綴ったように、この数日後に自分の妄想リストを作成していると「自分が車を運転できたらこのなかのいくつかは叶ってしまうのでは…?」というひらめきが起き、その場でペーパードライバー教習依頼の連絡をとっていたのでした。
ちなみに、そのときの古賀さんからの返信もこれまた感動的なものでした。
「ペーパーから始めて、その気があれば最低限ポルシェくらいはサッと乗れるようにしますね!」
最低限ポルシェ!!!
なにそれ格好いい!!!
「そのわくわく、全部叶えましょう!」という嬉しいお言葉
古賀さんに連絡をとってお伝えしたのは
・祖母の送迎を車でできるようになりたいこと
・車で北海道馬産地巡りの旅ができるようになりたいこと
・ふらりと一人で車に乗って写真を撮りに行けるようになりたいこと
でした。
返ってきたのはこれまた嬉しいお言葉。
「そのわくわく、全部叶えましょう!」
なんというか、これがすべてなのだなァとすら思ったひとことでした。
きっとどんなことでも、何かができるようになるためのエネルギーというのは「目的」に左右されていて、「〜しなきゃ!」ではなくて「〜したい!」に勝るものはないのでしょうね。
できるようになった先のビジョンが「ワクワク」になっていることが一番だよなぁと深くリンクした瞬間でした。
良い運転とはいかなるものなのか?の体感
さて、そんなわけでこちらのワクワクをお伝えして動き出したクルマの特訓。
「いざー!!!」
と意気込んでいたのですが、まず初めにいただいたのは
「ぼくの運転する車に乗ってみませんか?」
というご提案。
いきなり車を動かすところからはじめるのではなく「どんな運転ができるようになりたいのか?」「そもそも運転って上手い人が運転するとどんなふうに変わるのか?」というふうに、古賀さんの運転を体感させていただきながら仕上がりイメージのすり合わせをすることに。
まわってみたいエリアのリクエストOKだったので、都内運転のラスボスは首都高だろうということで首都高を含んだコースを希望してみました。
実際まわっていただいたのは
渋谷⇒東京タワー⇒首都高⇒レインボーブリッジ⇒スカイツリー⇒銀座
…という、TOKYOぐるり一周2時間弱
これがもう、目から鱗の2時間弱でした。
2019年が終わるのはまだ少し早いですが、確実に私の今年の大きな出来事トップ5に入るであろう1日。
「車を運転するとは?」
「良い運転・そうじゃない運転の違いとは?」
「車の個体差とは?」
「運転を楽しむとは?」
「車の運転における"人馬一体”の走りとは?」
さまざまな解説をしていただきながらプロの運転を体感させていただくわけなのですが、いやはや、そもそも車に違いがあるということすら気にも留めていなかった私に、プロの視点はさすがの解像度の高さで突き刺さりまくりでした。
車は全て同じに思っていましたが、言われて意識を向けてみると…違う…、たしかに違う!!!
私がよく乗る実家の車と、ちゃんと聴いてみれば車内の音も違うし、加速するときに体にかかるGも全然違うし、おしりに伝わっている振動も違う!!!
馬の写真を撮るようになり、ある一定の量の写真を撮ったところから馬の顔の違いがわかってくるという体感をしたことがあります。
この経験をして、TVでサンマの専門家が「研究をしているうちに水槽で泳いでいるサンマの顔の違いがわかるようになった」という話をされていたのをみて「これは!!!」と思ったことがありました。
なるほど、対象に興味を向け続けることによって細かい部分まで見分けがつくくらいになっていくものなのだなぁと。
私はそもそも車に苦手意識を持っていたうえ全く興味がなかったので、それまで車は全部同じに見えていたし、個体差があるなんて考えてもいなかったし、運転は楽しむという概念ではなく「移動の手段」としか考えていなかったんですね。
古賀さんは運転をしながら「良い運転・良くない運転」の違いをめちゃめちゃわかりやすく解説してくださるだけでなく「車の楽しみポイント」をそれはそれは楽しそうに教えてくださったのでした。
そしてその運転がこれまた超格好いい!!!
「うわぁこういう運転してみたい!」という憧れをその場で提示してもらえたので、私の頭には一気に具体的なビジョンがうまれました。
この日心底思ったこと。
(ああ、本当に好きなものっていうのは本当に伝わるものなのだなァ…)
古賀さんから溢れ出る、それはそれは深いクルマ愛。
説明を伺っていると、なるほどたしかに!それいいかも!それすごいかも!と、だんだん車のすごさや良さがわかってきて、こちらもワクワクしてきてしまう。
何かを習うならばそれを好きな人から教えてもらうのが近道!ということをよく言われて育ちましたが、それって真実だなと。
車を降りたときの一番の衝撃は、それまで完全に「乗り物」だった車が「生き物」のように目にうつるようになっていたことでした。
車の運転における「人馬一体の走り」という概念
古賀さんから伺って「これは!」と思ったことがもうひとつ。
それは、車の運転において「人馬一体」という表現をされることでした。
たしかMAZDAがTVCMなどでもこの表現を使っていたような覚えはありますが、それまで車の個体差ということにまで考えも及んでいなかった私に、深い意味のあるものというひっかかりがあるはずもありません。
でもこの日「車はそれぞれ全く違うものである、だから車によって運転も変わる」ということを痛感。
車の特性、いわば「クルマの気持ちを感じて運転する」という意味を知り、車の運転における人馬一体という表現を初めて納得したのでした。
(それってつまり…こういうことでは……?)
車との距離もグッと縮まったような気持ちになりました。
そんなわけで、運転のお手本と仕上がりのイメージを明確にしていただいたこと、そして車に親しみがわいたことで、一気に運転を楽しめる自信ができました。
次回は、実際の訓練について綴ってみたいと思います
ではではみなさま、今週も素敵な競馬ライフを
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