2021年11月24日

馬の博物館・秋季特別展「鞍上にて駆ける近代 御料馬・主馬寮・天覧競馬」

horseみなさまこんにちは、河合紗希子です。

日曜日のこと。
馬の博物館の秋季特別展「鞍上にて駆ける近代 御料馬・主馬寮・天覧競馬」を観に、急遽根岸まで行ってきましたrvcarshine

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carouselpony鞍上にて駆ける近代 御料馬・主馬寮しゅめりょう・天覧競馬
2021年9月11日(土)~11月21日(日)


明治天皇は、御料馬に数多く騎乗され、乗馬を楽しまれました。
競馬場へもたびたび足を運ばれ、天覧競馬が催されました。明治38年(1905)には、現在の天皇賞へとつながる帝室御賞典が、横浜・根岸競馬場からはじまっています。

馬との深いつながりは、大正天皇、昭和天皇にもひきつがれ、幼少の頃から乗馬にいそしみました。皇室をささえる宮内省内には、馬を取り扱う部署である主馬寮(しゅめりょう)と御料牧場が設置されます。主馬寮の職員は、天皇や皇族方がお召しになる馬車をひき、御料牧場では良質な馬づくりにはげみました。また、日本競馬黎明期には先達となる騎手を輩出する一方、江戸時代からつづく古式馬術の使い手としても活躍しました。

本展では、馬とともに駆け抜けた明治・大正・昭和の歴史にスポットをあて、馬の博物館と宮内公文書館が所蔵する資料を中心に、近代の皇室と宮内省に伝わる馬文化を紹介します。

▶︎馬の博物館HPより転載させていただきました
https://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/event/event_20210820_1.html


以前このBlogにも綴ったとおり、私がとても興味を持っていたテーマ。

何より、先日見つけた祖父・保田隆芳の著書に下総御料牧場での下積み時代のことが書かれていて、これは何としても足を運ばねばと思っていたのでした。

そんなわけで私の一番の目的は(御料牧場のことも色々知れるかも…)ということだったのですが…
いやいやすごい!


滅多に見ることができないであろう貴重な資料満載、見応え抜群の素晴らしい特別展でしたcoldsweats02shine

歴代天皇の御乗馬に関する様々な記録や資料、帝室御賞典(今の競馬の天皇賞)のはじまりや天覧競馬、御料牧場、主馬寮…なかなか気軽には知ることのできないような歴史がぎっしり。
気がついたらあっという間に閉館時間でびっくりしてしまいました。

そして期待通り、下総御料牧場について紹介しているパートも。


carouselpony宮内庁下総御料牧場

宮内庁下総御料牧場は、1969年(昭和44年)8月18日まで千葉県成田市の三里塚地区に存在していた御料牧場の名称である。

馬の繁殖・育成も行なっており、育成馬は毎年、御料馬や軍馬として買い上げられた。1922年(大正11年)には馬の繁殖を一時中止したが、昭和に入り馬の繁殖が再開され、サラブレッドだけでなくアングロ・アラブ(フランス原産)などの競走馬も手がけ、かつての活況が取り戻された。

特にサラブレッドの産出は名高いものがあり、1927年(昭和2年)英国から輸入されたサラブレッドの種馬トウルヌソルからは第1回東京優駿大競走の優勝馬ワカタカが出た。また、1935年(昭和10年)に輸入されたダイオライトからは三冠馬セントライトが出た。

▶︎wikipediaより引用させていただきました
https://ja.wikipedia.org/wiki/宮内庁下総御料牧場


かつて三里塚に存在し、成田空港建設とともに閉場した広大な敷地の下総御料牧場。

祖父の若い頃は、今のように競馬学校というものはなくて、騎手は完全なる徒弟制度のもと修行をつむものだったそうです。
それぞれの厩舎のやり方があったようですが、祖父が入門した尾形厩舎では、厩舎に入門するとまずは下総御料牧場で1〜2年牧夫生活を送りながら、サラブレッドに慣れると同時に、取り扱い、2・3歳馬の調教法、簡単な病気の知識などを覚えるのが習わしだったとのこと。

聞いた話や本に書かれていたこととリンクするような資料がいくつかあって、頭の中で想像していたことが現実味を帯びて繋がっていったのが嬉しかったです。

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展示物の一つに総駿会館という表札があったのですが、説明文には〝騎手・技手養成機関の学問所〟との記述。
そして〝野平祐二らも教育を受けた〟とありました。

野平祐二さんは祖父と同じ尾形一門、そして祖父の兄弟弟子!
…ということは、祖父の本に記されていた場所もまさにここだったのでしょうか。

また、6頭の2歳馬と6人の技手(現在の調教助手に近い役割だそうです)の記念写真もあって、そこには馬に跨る松山吉三郎おじさま(祖父の兄弟子で、私の祖母のいとこ)の姿がcoldsweats02

祖父もきっとこんなふうに下積み時代を過ごしたのだろうな…という想像がふくらんで、足を運んでよかったと心から思いました。


horseお土産に図録も迷わず購入。

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とても緻密にまとめられた本当に立派な図録で、帰宅後にページをめくりながら(この内容が一冊まるまる手元におけるとは…!)とドキドキしっぱなし。

特別展は11月21日で終了してしまいましたが、こちらは馬の博物館ミュージアムショップで購入することができます。

郵送対応もしてくださるようなので、興味のある方は、馬の博物館HPの詳細をご覧ください。

carouselpony出版物のご案内
https://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/publications.html


そして、図録の巻末の協力一覧に「三里塚御料牧場記念館」という記載を発見coldsweats02

なんと!!
御料牧場の記念館が?!

調べてみたら、夏休みに乗馬ライセンスを取得しに行った場所から目と鼻の先ではありませんか。
気になって御料牧場や三里塚周辺の歴史について調べていくうち、三里塚や富里周辺に牧場や乗馬クラブが多い理由がぼんやりと繋がっていったのでした。

これはもう、絶対に御料牧場記念館や三里塚記念公園にも足を運んでみなくては!
行ってみたい場所がまた一つ増えましたconfident


horse馬の博物館のウマ花壇

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そうそう。
なんといっても、このたびの往復は車でrvcarshine
自宅から根岸まで、高速にのって片道1時間ほど。

馬の博物館、行きたい行きたいと思いながら我が家からはアクセスが複雑でなかなか気軽にいけなかったんです。
脱ペーパードライバーして、こうやって一人でいろいろな所にいけるようになったし、行きたい場所が「いつか行けたらいいな」から「いつ行こうかな」になったのがすごく嬉しいconfidentshine


carouselpony馬の博物館
〒231-0853 神奈川県横浜市中区根岸台1−3
https://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/index.php

・休館日…月、火曜日(祝日・振替休日は開館し、直後の平日を休館)、年末年始、他
・開館時間…11時~16時30分(入館は16時まで)
・入館料…大人100円、小・中・高校生30円、障がい者手帳をお持ちの方無料(介護者は原則1名半額)

※毎週土曜日は、小・中・高校生の入館無料
※特別展・企画展開催期間中は料金が変わることがあります



ではではみなさま、今週も素敵な競馬ライフをclover


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以上

河合紗希子

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