3月4日早朝、東京で朝を迎えた私の携帯が鳴る!![]()
「朝厩舎に行ったら馬房に仔馬が生れていた!顔の羊膜が被っていた。
冷たくなっていた(流産)!これから獣医さんを呼ぶ!」
と夫からの連絡。
出産予定日は14日で後10日余りである。しかしこの繁殖は何時も予定日より
遅れる出産なのです。
産まれた仔馬は「少し小さめではあるが、産まれても
おかしくない位」普通のしかも「♂」であった。との事。程なく獣医さんの指示により
新ひだか町の家畜保健所へ原因究明の為、搬送。![]()
夕方、再び携帯が鳴った。「ERV(流産菌)」馬鼻肺炎ウイルスと診断された。
当牧場創業以来の発病です。(予防注射も済んでいるのに!)これまでに多くの
アクシデントにより当歳の死亡を見届けてきましたが、ERVは初めての経験。
昔はこの菌が出るとその牧場の出産予定馬全頭流産してしまう、また他の牧場に
感染を防ぐ為人の移動も恐れられ禁止(買い物にも行けない)令、期間は2週間程度。
現在は、「人を媒体としない」とされていますが、牧場関係に出入りはしないのが常識。
我が家も直ちに、保健所に来て頂き厩舎の消毒、繁殖馬の消毒と育成厩舎への移動
敷き藁の処分、が続きました。そして私達、人も消毒、消毒の毎日です。
対処作業に追われている時は必至だったのですが、現在は、次の出産予定馬が連鎖
流産するのでは?と毎日「不安と心配」に悩まされています。
どうか!無事でありますようにと?
我々の手に負えない仕業であるだけに怯えています。
「苦難は乗り越えられない人にはやって来ない!」と言われますが、私達は乗り越えられる
と(神様)は思われているのでしょうか?只、若い経営者の牧場で無くて良かった!と
思っています。牧場の死活に拘わる事態に発展する可能性が大きいからです。
流産ですから、種付け権利は「フリーリターン」で今年度再チャレンジ出来る権利は
ありますが、何の補償制度もありません。(農業として認められているものはあるのですが?)
軽種馬生産業の弱さはここにも現れています。![]()
今年度、当牧場の出産スタートはいつもの年より遅かった為、
娘の嫁ぎ先の御両親から、孫娘の「初節句」にお招きを受け安心し
喜んで上京していた、矢先の出来事でした。これまでに、馬にとってより良い環境を
求めて先進的に「ライトコントロール、昼夜放牧、鳥獣被害防止策」取り組んで
来ましたし、出かける事も多い為、誰よりも早朝から厩舎作業に取り掛かり緊張感を
持ってやってきたと自負しています。しかし、この事態をしっかり受け止め振りかえって
いますが、今回の出来事のダメージが大きくて。(馬女もショックに沈んでます)。
悲しい出来事は「初節句」のお祝いの後だったので![]()
何より救われました。心いっぱい「お祝い」できました。![]()








こんにちは。
大変でしたね。
悲しみが続かないように祈ってます。
初節句おめでとうございます。
早く穏やかな日々にもどりますように。
やまゆり 2014-03-10 10:04:45
洋子さん、その節はお世話になりました!
私も少しだけ携わらせていただいのに本当に残念で
私が原因かな。。。とか心配してました。
どうか無事な仔馬さんがいますように、お祈りしています。
いきなり話変わりますが、今月中に薩摩の味が届くのでお楽しみに。
(発注が多い時期なのでいつ届くか確約取れず・・・)
早風 2014-03-18 14:07:54