先週に続きます。
やはりERV(流産菌)による流産3頭目の発生でした。
3頭それぞれ胎児の出生の形態が違うのです。今回は、既に体内で
死亡していたので母馬の力だけでは出産出来ず、引っ張り出す手助けが
必要でした。翌朝胎児を此処新ひだか町の「家畜保健所」に搬送します。
今回流産の「サクラダモン」は血液検査の結果をみると、たった4日間で
抗体価が4倍に上がっていたのです。手の施しようが無いこの現実を
受け入れるには少々時間が必要です。先進医療が発達していながら????
受けた損害の救済制度も無い事から、軽種馬生産の経営が難しいとされる
要因がここにも現れていると、痛切に感じています。(将来のある若い経営者の
牧場でなく、我々であった事が何よりの救いですね。)
こんな悲しい出来事は(これきり)にして欲しい!
隔離される馬が増え放牧地はだんだん仲間がへっていきます。
未だ「とねっこ」の居ない風景は寂しい!
明日はいよいよ!ドバイワールドカップデー。
日本からは、これまで最多の8頭が諸レースに登録されています。
ヴィクトワールピサ号は外国人騎手によって勝利出来ましたが、武豊騎手は
もう20回以上参戦しているとの事。是非!馬も鞍上も内国産の勝利を!きたいしていま~す。
ドバイの競馬では、レースコースに出るまで「帯同馬」が付き添う事が
可能なのです。ですから勿論パドック内は帯同馬と共に入場します。
DWC公式イベント「枠順抽選会」の様子!(この年は三浦騎手の奥様に
なられたホッシイノさんもゲストで来られていました)
シェイク・モハメド王のプライベート厩舎「ザビール厩舎」見学。
小動物の存在もしっかりと!
兎に角、日本の競馬サークルとは「時間の流れ」が違っている事に
驚きでした。ゆっくり流れる時間の中で競走馬がアスリートとして
調教されていました。
DWC公式イベント「ホースマンズ・ディナーパーティ」には、娘と私
着物で出席致しました。(娘のうしろ姿)。
勿論私が着付けを致しました。(昔取った杵柄!)こんな処で活きるとは?
ご招待頂いた先様にはとても喜ばれました。諸外国の方々にも振り向かれ
少しは「御恩返し」が出来たでしょうか?
(夢のような1週間を過ごさせて頂いた2009年でした。)DWC前日によせて!