2015年01月26日

リッキーとゴルシ。

Dcim1129

1番人気が意外と崩れるアメリカジョッキークラブカップ!

過去にも、インティライミ、ドリームパスポート、ドリームジャーニー、キャプテントゥーレ、ルルーシュ、レッドレイヴンなどの、時の有力馬が崩れに崩れまくる、穴党にはたまらない、正統派には混迷を極める迷レース。

そこにゴールドシップである。

7着。

これしきのメンツで(失礼な)、G1 5勝している馬のこの着順はどう理解したらよいのか。

「わかりません」

ハイ、正解!!!

この男に答えなどタブー。むしろ哲学といってもいいでしょう(おおげさ)。

同期の馬が次々と引退して行く中、現役続行を決め、みごとな追い切りを披露したまでは本当に立派でした!以上!・・・そんなわけにはいきませんよね。

道中、相変わらずのフーテンぶりを思う存分発揮していたゴルシでしたが、何をやっても憎めないのがこの馬のいい所。

顔がかわいいというのは七難隠す?彼独自のキャラクターを、そろそろ競馬ファンも愛し始めて久しからずや。このくらいの結果ではもう驚きもしないはずです。

気持ちで走る代表格だったオルフェーヴルと違うのは、勝ちへのこだわりが薄いということでしょうか。オルフェはあーでいて、実はプロ意識の高い馬でした(逸走しても追走する男)。

今日のゴルシを見たら…

「おまえ、1週間くらい飯抜きな。どうせ太ってるんだし、負けたら飯が当たらないと思えよ」

こうも言うかもしれません。「札幌記念から思ってたけど、そのメンコ。いらねーんじゃない?」

ゴルシ反論「俺だけ斤量重いし、このコースは追い込み不利なんだもん。それにね、ジャスタウェイが俺を置いてどっかいっちまったんだよ」

オルフェプロも引き下がりません。

「おまえは俺よりでっかいくせに、そーゆー小さいところから文句ばっかりつけてんだよいつも」

こんな風に言ったか言わなかったか(言わないに決まっています)、ステイっ仔って本当に魅力的で、うっかりすると高校野球のベンチ裏をみているみたいです。バッチコーイ!

AJCCの勝者はキングヘイロー産駒のクリールカイザー。四の五の言わない連帯率の男でした。

田辺騎手の若さあふれるコワいものなしのイケイケ騎乗も輝いていましたね。

馬の先行力と騎手の積極性が勝利に結びつきました。おめでとうございます!

そして中京、東海ステークスは1番人気のコパノリッキーが4馬身ちぎって快勝!画面上はもっと後続が離れているようにみえるほど独壇場でした。

リッキーの生命線は何と言ってもスタート。ここ最近はその瞬発力にほんの少しゆるみが出て、いっきにハナに立てないこともたびたび。

そこで!スタートのうまさにおいて右に出るものがいない武豊を鞍上に据えるところが、リッキー陣営の英断と思われました。

2走前のチャンピオンカップ(12着)は逃げ切れず、砂をかぶってしまったからという明白な敗因があったので、ここは世界のユタカ。けしてよいとは言えなかったスタートでしたが、ユタカはしっかりと2番手につけて追走させます。リッキーの顔に砂がかからないようにコース取りをしているようにも見えましたね。

あとはさっさと前に出て、どこからともなくステッキを出したかと思うとポン!これまた日本一ゆるいソフトタッチ鞭。腕の長いユタカの鞭は、馬のかゆいところに手が届くのか、

離陸の合図にリッキーは気持ちよ~~く飛んでゆきました。

苦手なものがはっきりしていて、それにひとは工夫をしながら馬の能力を十二分に引き出していくみごとな連係プレーが功を奏する結果に。勝てる馬に勝ち癖をつけてあげるのも陣営の仕事でしょう。

「まぁ、そう言いなさんな」

ゴルシ陣営からため息まじりにそう聞こえてくるようですが、難しい馬だからこそ、勝った時の喜びは、どこの誰よりも大きなものになるのでしょう。今浪厩務員さんのくしゃくしゃな笑顔がもう一度見たいんだけどなぁー。

『馬の数だけドラマがある』

リッキーとゴルシ。ストーリーは違えども、両者どちらも、ひとのこころを揺さぶりときめかせてくれる競走馬であることは間違いないようです。

だけどゴルシ、札幌のおばちゃんからひとこといいますよ。

「あーたね、今後、誰が乗っても走らない馬」と言われないように!www

おはようございます(^^)
いつも楽しく拝読しています!
競馬明けの月曜は、ともするとレース回顧にモヤモヤしがちですが、上坂さんのブログを読んでいつもスッキリ笑い飛ばせ?、次の週末まで1週間頑張ろうという気持ちになります!本当に、ありがとうございます✨😆

はっとさん、いつもありがとうございます!そう言ってもらえてうれしいですよ♪競馬は楽しく♪をモットーにしていて、重々しく堅苦しい、小難しく書くのはどうもアレでして(そんな風に書く能力もないのですが)、視線はいつも母目線なんですよね(笑)これからも、くすっと笑えるようなほんわかしたエッセイを書きたいと思います!

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