3着までに入ると、オークスの優先出走権を獲得できるというフローラSは、東京芝2000mということもあってか、17頭中5頭がハーツクライ産駒という「よくぞこんなに集めましたね」レースに。
3歳牝馬にとっては長めの2000mを走りきるには、父から譲り受けた血の後押しが最大のエールになっておりました。
私の場合、まずは横山典弘ベースに競馬をみてしまう愛情豊かな競馬を心がけているため、乗り馬のディアマイダーリンが1番人気になった時点でまず、太目残りの下腹部にサラシを巻いて切腹の用意。いろんなことを言われる覚悟を決めちゃったりしています。
「けどね、いくらなんでもこんな大事な時に、ポツンはしないでしょーよ!」と啖呵を切ってみたものの、
・・・いや、危なかった!
ディアマイダーリン、スタートの出もよく、先行したグリシーヌシチーとシングウィズジョイの3番手に着けた時には「こらおっさん!もっと行かせろー!」と、完全にかかりぎみ。ハーツのお嬢は強気でした。
そこでおっさん、いや典さん、小さい身体をさらに小さく固く丸めて抑え込み、何とかなだめすかして最後のコーナーをまわると、運よくふさがっていた前がいいところで開いて、
「そんなに行きたかったら、ここから行けや!」とばかりに合図。
手綱を緩められたディア嬢は、「そーいわれると、たいした行きたくもないし~」
からくちを飛ばしての2着。さすがに肝が据わってましたが、典さんもそれほどむちゃくちゃに追ってない感じだったので、ここで勝つというより、目の前のニンジンは「オークス切符」だったのでしょうね。
1着のシングウィズジョイは、日本一強烈な(私にはそう見える)内田騎手の鞭に反応して差し切る形になりました。マンハッタンカフェ父ちゃんのお嬢は、まだまだのびしろがありそうで怖い存在になりました。
中継をみていた桜花賞馬レッツゴードンキは「そんなんで、私のピッチ走法についてこれるのかしら?」と余裕をかましていることでしょう。
牡馬も誰が強いのか「まだ」わかりませんが、牝馬路線も混戦模様なのは間違いないようですし、本番のオークスも乗り替りがありそうですから、予想家陣営も悩み多き春になりそうです。
あたし?私は典さんが何かを言われるたび胸やらお尻やら、いろんなところが痛みますよ。
賛否両論騎手を好きになってしまった宿命でしょうが、誰もが大好きなイチゴのショートケーキもいいけれど、私は好き嫌いのはっきりわかれたあんこが食べたいのです。ホエールキャプチャのヴィクトリアマイルあたりの騎乗を思い出してほしいな~。あれは名騎手でないとできませんしね。
最近ちょっと気になるのが「ドスローになって競馬が面白くない」というご意見。
これってどうなんでしょうか?
競馬の面白さが、レースの速さで決まると私は思ってませんし、速きゃ速いで、高速馬場のせいで馬が脚を痛めるんだとの声もあり、大変な混迷を極めています。
いいじゃないですか、どっちだって!
とにかく、競馬が安全に、人馬とも無事に終わったことに、心からのスタンディングオベーションをして今後を見守る姿勢でありたいですね。
あー、なんだか今日は変なモードになってしまったなぁ~。
金曜日の夜に呑み過ぎてべろべろになり、いい気になってボンジョビなんて歌うから、今朝もまだしつこく喉が痛くてしょうがない。声がかすれて気持ち悪いし、飴を食べ過ぎて、口の中が切れてしまいました。八代亜紀でも歌っときゃよかった!
人も馬も、なんたって健康が一番。こんな声じゃ、典さんの応援も「あ~~~…!」だけでしたもの。
クラシックを歩む馬たちも、今のところ大きなケガをしたという情報もなく、各馬順調に成長しているようですし、どうかこのまま、大きな舞台にむけて頑張ってほしいものです!
拝啓、そこのイケメン父ちゃん、お元気ですか?
あーたのお子さまは男女ともバランスよく、あらゆる距離に強いですね~。
男前の代名詞ハーツクライの御姿。お気に入りの1枚です。
写真提供:RINOT氏