牧草ロールがあちこちで転がりだして、夏の終わりも近いなぁとつぶやきながらクルマで通り過ぎ、札幌に居ながらそんな風景に囲まれて暮らしていることを、ちょっぴり贅沢に思った。
実はアレ、牧草ロール。ものすごーーく重いんですよ。
子どもの頃、いたずらしてやれ!と、友だち何人かで動かそうとしたが微動だにしない。穿くって、穴を開けてやろうとしても固くて無理。キックしたり登ったり、様々な技をかけてロールと格闘しても平気な顔をしていた。ヤツは本当に強かったなぁ。
そしてある朝突然、たくさんあったロールが忽然と消えているのをみて、「なんだ、弱いじゃん…」と寂しさを隠しきれない辛口を叩く由香少年。幼いながらも、このデカイやつは、牛や馬の食べ物であるということを、うすうす知っての悪行でした。どうりで馬券が当たらないはずだ。
先週の競馬は、日本全国お盆週間ということもあり、この時期の殺生はいけないとする意味で野菜ばかりを食べながら、生まれてから1度たりと欠かしたことのないお墓参りで買い目の検討が落ち着かず。ご先祖さま等が、そこら辺にうろうろしていると思うと、何か嫌な感じ。
3つある人格のひとつ「なるべくよいこにする」モードを作動させてみたものの、あっけなく故障。
16日の札幌メイクデビューを走るアラバスター(父ハービンジャー、母レーヴディソール)に力強いフラグが!すっかり秋めいてきた札幌の風になびくなびく。守るも攻めるも黒鉄の~…。ん?妙なマーチが流れ出した。フィリピン沖で戦死した弘おじさんまで来ているのか。
ってなことで、応援馬券の王道である単勝を1000円購入。複勝なしの勇ましい馬券になりました!
アラバスター。馬名の意味は和名で雪花石膏(せっかせっこう)という彫刻に使う純白の石。真珠のように艶やかでやわらかく扱いやすいその石は、芸術家にとても好まれている。
そこまで調べて、何かちょっとほっとしたのは、彼の名前に「レーヴ」がついていないことだった。
母レーヴディソールは、阪神JFなどを勝って活躍し、「女ディープインパクト」と呼ばれるほど期待の牝馬だった。ただ、彼女の母レーヴドスカーの産駒は、どういうわけなのか、何度も素質馬が出るものの、夢の途中で恐ろしい現実(怪我や病気など)に引き戻されてしまうことが多く、ディソールもこれからという時に骨折をしてしまい、早めの引退となってしまった。その時の私のショックといったら、ない。本当に悔しかったし、もういい加減にしてほしかった(この一族に試練を与える神様にですよ)。
たまたまだと言えばそれまでだけど、祖母から受け継ぐ「レーヴ」がついた馬たちの不運を知ると、アラバスターの馬名は憑き物が取れたようなしなやかさがあって嬉しい。私が何か失敗するとよく言われた「親の因果が子にたたり」って、まだ死んでない、棺桶に片脚入れた養父の口癖まで思い出してしまったが、私と棺桶氏には血縁関係がなくてよかったと思っている(笑)
ヤマニンアラバスタがいたおかげで、しばらく牝馬かと思ってたけど、いい名前で~す。
さぁ、希望がつながった。アラバスター。
菱田騎手もしっかり攻めの乗り方をしてくれて、このまま乗りかわりなくコンビを組んで一緒に成長していってもらいたいがどうなりますか。まだあどけない走り方は、あなたのママもそうでしたね。次走は9月の札幌2歳ステークスを目指すらしい?やや!これは、うまくすると、もう1頭の注目馬アドマイヤエイカンとガチンコ勝負に?
今週はお待ちかねの札幌記念。注目は何と言っても菊花賞馬トーホウジャッカル。キズナを破って大阪杯優勝のラキシス嬢も参戦。ルージュバックの回避は残念だけど、メンツはいい具合に揃ってます!