今年の安田記念(東京・芝1600m)は、久しぶりにモーリス(父スクリーンヒーロー)の姿を、我が国で確認できるとあって(昨年の11月マイルCSぶり)、朝から心が弾む弾む。
弾んだついでに、愛しのPATちゃんに追い金をするため、自転車で近くのコンビニへ出かけた。この自転車は4日に買ったばかりの新車で、漆黒にちょっぴり白い線がアクセント。何を隠そう「本日の目玉」と書かれたその特売品に、「エイシンヒカリ号」と名付けて得意顔をしたのはいうまでもない。用もないのに乗りたくてたまらないし、たとえ自転車でも新車は見せびらかしたいのだ。
PATに積立預金をしたコンビニの帰り道。のん気にペダルをまわしながら、そういえばモーリスって、どんな(雰囲気の)馬だっけなぁーと、何でもすぐ忘れてしまう自分を呪っていた。・・・まったく思い出せない!強いのはわかっているのに、雰囲気が出てこなかった。
私はパドック信者なので、特にここは重要である。全頭じっくり見れるようにGチャンネルを凝視しながら、ついでに民放放送も時々チェックする二刀流である。ここで何かを察知したい方の私は、前走との比較ができる、パドックだけの番組がないだろうかと思った。勝ったレース時のパドックと今!みたいなヤツ。
どんなに願っても、そんな都合のよいシロモノはないので、自力の記憶をたどるしかないなぁと思っていると、やおら細江純子女史がつぶやいた。
「一番よくみえたのはロゴタイプでしょうかね」おおー!
だよね~と言いながら、テレビに向かって相槌を打つ私。どういうわけか、小岩のように筋肉が盛り上がるモーリスを差し置いて、ロゴタイプ(父ローエングリン)が、私にもよく見えたのだ。
ところが、ロゴタイプが何タイプかわからない。最近めっきり勝ち鞍もないし、記憶でいうと、エピファネイアに勝った皐月賞馬だったことすらも、危なかったという(関係者の皆さまスミマセン)。
ここでまさかね…と思い、一番よく見えたロゴを無難な3着付けにし、世界のモーリスで1頭軸。
乗馬のようにおとなしく歩いていたサトノアラジン(父ディープインパクト)と、ちょっと細く見えたのは旅の疲れが抜けてないのか?と感じながら、それでも馬がいっくんに義理を果たすだろうとリアルスティール(父ディープインパクト)を2着付け。3着の箇所にはロゴの他に、いつみても、いいのか悪いのかさっぱりわからないイスラボニータ(父フジキセキ)、実は2番目によくみえたフィエロ(父ディープインパクト)、一発やからしそうな気配でロサギガンティア(父フジキセキ)を投入。
華麗なる3連複フォーメーションのできあがり。めずらしくPATちゃんが「よし!」と言ってくれた気がした。
スタートしてやや入れ替わったものの、ハナに立ったのはまさかのロゴタイプ。その後ろでは、世界基準のペースが身に着いていたモーリスとリアルが「日本は遅い!」と言いたげにかかりまくり、それにつられてボニタも首を上げてイヤイヤをしていた。あんたは違うだろう。いいから折り合いなさい~と念じていると、あっという間に馬群はそのまま最後の直線へ。世界を制した2頭の脚色は鈍い。終始、自分のペースでるんるんだったロゴはさらに伸びてきた。
嗚呼、まさかの~~…。
競友LINEに記された「安田は荒れがち」の文字が浮かぶ。
まさかモーリスが負けるなんて。
まさかリアルスティールがブービーだなんて。
まさかロゴタイプが勝つなんて。
いけね!馬券間違えた!いつもの馬連1頭軸たっぷり流しにしときゃー、よいおかずが買えたというのに!涙。
5月の香港Cマイル制覇し、屈強な男として知られるモーリスとて、海外遠征の疲れが抜け切れてなかったのかもしれない。リアルもそうだろうし、いかに海外のレースが馬にとって大変だということを知らしめた安田記念。そして、復活の安田といわれるロゴタイプの優勝!安田で復活したウオッカみたいに、秋に夢がつながるいいレースをみせてくれた。
ロゴタイプごめんね。今後はちゃーんと、おぼえておきますよ!
私ゎ リアルアラジン→リアルアラジン→総流しでした 安田記念三連勝ならず…
カナ 2016-06-06 18:12:46
カナさん、勝負に出ましたね!私もいつになく自信みなぎる馬券でしたのに(T-T)男はつらいよ(笑)です~~
上坂由香 2016-06-08 08:54:38