船橋の矢野義幸厩舎に所属し、
NARグランプリ2014で年度代表馬・4歳以上最優秀牡馬に輝いたサミットストーン(9歳牡馬)が引退し、
種牡馬入りを目指すこととなりました。
重賞6勝。
東京大賞典(GI)や川崎記念(JpnI)ではJRA勢相手に奮闘。
2014年の浦和記念(JpnII)では強烈な末脚でゴールに突っ込んでくるなど、
地方競馬の雄として大きな存在だったサミットストーン
2015年春の中央遠征で大けがを負いましたが、
不屈の闘志で復帰。
しかし、去る1月3日に川崎で行われた報知オールスターカップ(SIII)で
脱臼(診断:右前繋靭帯断裂)し、競走中止となってしまいました。
レース後は厩舎で休養していましたが
550キロ以上ある雄大な馬体の持ち主だけに、
脚元への負担も心配されました。
でも、ここでもやはり不屈のサミットストーン
怪我から1週間後にはギブスも取れ、食欲もあり、しっかりしていた模様。
厩舎スタッフ、獣医さんなど、関係者の皆さんの手厚いケアと
サミットストーンの体力と気力が繋いだ「この先」なのでしょうね
すでに、先週金曜日(1/27)に北海道へと出発。
今年いっぱいはゆっくりして、来年以降に種牡馬入りする予定とのことです。
パドックでは淡々とした雰囲気のサミットストーンでしたが、
チラリと向けた視線が表情豊かだったりして、
味わい深い魅力のあるナイスガイだったなとも思います。
特に、優勝した時の浦和記念(JpnII)の目線は自信に満ちていて
身心共に充実していたんだなぁ・・・と写真を見返してしみじみと思いました。
差されても差し替えし、アタマ差での先頭ゴール。
際どいゴール前に、厩舎スタッフもしばらくは勝ったのがわからなかったくらい。
「え?勝った?勝ったの?勝ったのか!うわー!!」
みたいな雰囲気だったのをよく覚えています。
2015年 川崎記念のレース後の洗い場にて
扇風機の風を受けて、気持ちよさそうに、ゴキゲンな表情。
頑張り続けたサミットストーンに敬意を込めて
厩舎用に写真集も作っちゃいました
年度代表馬になったほどの功労馬ですもの
順調に行けば2018年種付け、2019年産駒誕生。
オリンピックの翌年2021年に産駒デビュー、というシナリオ
楽しみがまたひとつ増えました
まずは怪我の回復を
サミットストーンのこれからにたくさん良いことがありますように