みなさまこんにちは、河合紗希子です。
先日のこと。
とある執筆の依頼をいただき、馬についてと、自分の子供の頃についてをじっくりふりかえる機会がありました。
今でこそ競馬場で馬を見る機会が増えた私ですが
ほんの2、3年前まで、馬という生き物を間近で見ることなんてほとんどなかったのだよなあと、今は当たり前になった感覚を新鮮に見つめ直しました。
記憶をドンドン過去へと辿っていくと、小学生までは、馬どころか犬や猫ですら滅多に触れる機会のない暮らしをしていたことを思い出しました。
小学校5年生頃までは周りが建物だらけの場所にあるマンションに暮らしていたし、小学校もビルの真ん中にあるような学校だったので、生き物といえば金魚くらいしか触ったことのない子供だったのです。
その後引っ越しをして住む場所が変わり、実家で犬を飼うことになって動物という存在が漸く身近なものになりましたが、実は生き物って間近で見ることも触れあう機会もなかなかないのが当たり前の現代だったりするのですよね。
幼稚園の時、従兄弟の住む美浦のトレセンに遊びにいったことがありました。
その時、厩務員さんに「乗ってみるかい?」と聞かれた私は大慌てで母の後ろに隠れて首を大きく横に振りました。
母に「勿体ないわねぇ!」と大笑いされましたが、先述したように金魚くらいしか触ったことのない当時の私にとって、あの動物を触るどころか乗るなんて全く考えられないくらいことだったのです。
それから少し大きくなって、祖父に馬が見たいから一緒に連れていって!とねだり、競馬場に連れていってもらったことがあります。
ひんやりして薄暗い地下道を歩いていた時、大きな鼻息の音とともに漆黒の巨大な生き物が向こうから現れて、私の横を悠々と歩いて通りすぎました。
(でかい!!!)
そうそう。
これです、この感覚。
競馬場に遊びに行くようになって
馬の写真を撮ったり馬を間近で見ることに慣れてきて
あの時の「ドキッッ!!」という新鮮な感覚を、ちょっと忘れていました。
演技の訓練をしている時に、度々コーチに言われることがあります。
一瞬一瞬、初めて見て。
今いる相手を当たり前と思わないで。
細胞は常に生まれ変わっている。
今目の前にいる相手は、今まで見たことのない彼なんだよ。
なんと言いますか
競馬場で馬とすれ違った時のあの強烈な「ドキッッ!!」こそが、初めて見る時のドキッ!!なんですよね。
原稿を書きながら、そして数千枚にもなった馬の写真フォルダを見返して
何事に対しても、こんな新鮮なドキッ!!をキャッチできる感覚をもっと磨きたいな、大切にしたいな、と改めて思ったりしたのでした。
ではではみなさま
今週も素敵な競馬ライフを
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