みなさまこんにちは、河合紗希子です。

日曜日は、台風のなかの菊花賞をテレビで観戦。
レース開始の前から立ったり座ったりしてしまい、なんだかとても落ち着かない日曜日でした。

映像でもしっかりわかるくらいのずぶずぶな馬場状態。
「史上最悪」「極悪」という表現を各所で見聞きしましたが、全くもってその通りだったろうと思いました。
レースの展開や結果を考える以上に「怪我なく無事で！！！」という気持ちのほうが大きかったというのが正直なところ。

優勝はキセキ、鞍上ミルコ・デムーロ騎手。

ゴール前の直線でぐいぐいと他馬との距離をひろげていく豪快な走りは、第四コーナーでのハラハラが大きかったぶん、感動へのエネルギーの変換を大きくしてくれました。

強かった！
すごかった！

色々な感情が生まれたけれど、結局こんなシンプルな言葉に帰結してしまいます。

キセキの生産牧場は下河辺牧場。
実は、私にとってちょっと特別な思い出のある牧場です。

2015年に参加した馬産地見学ガイドツアー。
3日間でたくさんの牧場・スタリオンを見学させていただけるのですが、この年の最初の訪問先は下河辺牧場でした。

つまり、私にとって「生まれて初めて訪れた生産牧場」なんです。

ツアー前日、どうしてもやらないといけない仕事に取り組んでいるうちに夜が明けてしまい、貫徹状態でシャワーを浴び、髪の毛を乾かす間もないまま始発の電車に飛び乗って朝一番の飛行機で北海道へ。
空港の集合場所にたどり着いたところでさすがに限界が訪れ、バスでうつらうつらしていたところで牧場に到着。

このとき寝不足で若干気持ち悪くなっていたのですが
ぼんやりしながらバスを降りた瞬間に、そんなの一気に吹き飛んだことをはっきり覚えています。

私がそれまで馬を間近で見る機会があったのは競馬場しかなくて、馬が競馬場以外にいる場面を実際に見たのはこの時が初めてだったんです。

うわ近い！
子どもの馬だ！
親子の馬だ！
馬が立ち上がった！

見るもの全てにドキドキしました。

ツアーでは、下河辺行雄社長の案内で繁殖厩舎内を見学させていただいたり、下河辺隆行専務のガイドで牧場の放牧地や育成施設を見学させていただきました。

このとき、ご好意で坂路のウッドチップを踏ませていただいたのですが、あのふっかふかの感触、めちゃくちゃ衝撃でした。
そして何より、専務が語られた牧場サイドからの競馬への思いが、非常に強く心に響いたのです。

このツアーでは3日間で18か所の牧場・施設にお邪魔し、約160頭の名馬を見学させていただきました。
3日目には北海道に旅立つ前とは全く違う気持ちや視点でツアーに参加していたのですが、私にとっては、最初に訪れた下河辺牧場で体感したこと・伺ったお話しが全ての始まりでした。

キセキが一着でゴールを駆け抜けた時、なんだかドバーッとあの時のことが思い出されて、キセキは今まさに名前の通りのキセキをいろんな人に届けたんだよな、と目頭が熱くなりました。

キセキ、ミルコジョッキー、そして関係者の皆様！
本当におめでとうございます！！

さあ、今週はいよいよ秋の天皇賞。
どんなドラマやキセキが生まれるのでしょうか。

ではではみなさま、今週も素敵な競馬ライフを

----------------------------*


個人BlogやTwitterもつれづれなるままに運営ちゅうです。

Twitter … @sakkomaru
Instagram … photogreenforest
個人Blog … Evening proimrose