新ひだか町から、こんにちは。
今年から放牧地の馬たちを何時間も撮影することが日常になり、
現実の世界から遠のいてくような感覚になることが多かった今日この頃。
緊急事態宣言解除により今まで足踏みしていたことが一気に動き出し、
急に現実に引き戻され気ばかり焦っています...。
こんなにソワソワとワクワクを同時に感じるのは久しぶりです。
そんな中で先週ワクワクしたことの1つが、スマイルカナとの対面でした。
〈馬房から顔を出すスマイルカナ〉
以前、取材にご協力いただいた木田さんが、
スマイルカナと再会するということで同行させていただきました。
<昨年9月に掲載したスマイルカナとクールディ母さん参照>
2人でカナのいる放牧地を眺めながら、
当時の思い出と今の想いを話して下さいました。
「牧場にいた時はやんちゃ娘のイメージだったので、あれ?大人しいなと...。もうすっかり立派なお姉さんですね。」と成長したカナを嬉しそうに見上げます。
久しぶりの再会に前日の夜は楽しみで興奮してしまい、あまり眠れなかったとのこと。
〈放牧前のスマイルカナ〉
カナは6月6日新ひだか町のビッグレッドファーム浦和に到着。
2週間ほど昼夜放牧が行なわれており、かなりリフレッシュしている様子。
今時期は日中は20℃近くにはなりますが、虫も少なく涼しくて過ごしやすい環境です。
現在、放牧地で一緒に過ごしているのは2歳馬。
<穏やかな夏休みを過ごすスマイルカナ>
「乗り以外は、人にも馬にも穏やかでとても大人しいですよ!」と、スタッフの方が教えて下さいました。
撮影中は2歳馬と仲が良すぎて影のように重なる場面が何度もあり、その度に木田さんと顔を見合わせて笑ってしまいました。
<ぴったりと寄り添いながら草を食んでいました>
「レースではかなりテンションが高くカリカリしているイメージだったので、何だか同じ馬に思えないです...。仔馬の頃はお母さんにべったりで、離乳後は7・8頭の中でいつも先頭に立って走る。食が細いのに、毎回大きな音を出して前かきする。私の中では“やんちゃ娘”だったので、ちょっと拍子抜けしてしまいますね。苦笑」
「牧場を出てから多くの方がカナに携わって下さり、ここまで成長することが出来たのだと思うと感慨深いです。」と、木田さんは柵越しからカナを愛おしそうに眺めていました。
<草を頬張るカナを見つめる木田さん>
「ここ最近のレースを観ていると、古馬で戦うことの難しさを感じますし強豪が沢山います。それでも決して大きくはない体で、毎回必死で走っている“根性”がテレビの画面を通して伝わってきます。」
『スマイルカナ』という名前はとても素敵な名前です。
しかし、木田さんのお話を聞いていると『ど根性カナ』という名前もぴったりだなと思えてきました。
「これからのカナに対して思うことは、もうとにかく無事でいてほしい。毎回無事に走り切ってほしい...。でも、ど根性を見せて1着でゴール板を切る姿を見ることが出来たら、やっぱり嬉しいですよね。」
木田さんが自分の子のようにカナを想う気持ちが伝わる、素敵な再会の時間でした。
もうすぐ育成場に移動し、秋のレースに向けてのトレーニングが始まります。
このリラックスしている状態から、どのように切り替わっていくかが気になるところです。
これからも根性を見せてがんばれ、スマイルカナ!
今回、撮影を受け入れて下さったビッグレッドファーム様・ご協力いただいたスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
YouTube: スマイルカナの夏休み Smile Kana
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