2022年03月14日

新しい命の誕生

新ひだか町から、こんにちは。

先日いつもお世話になっている谷岡牧場さんで、競走馬の誕生を見学させて頂きました。
生産牧場に勤めていないと見ることの出来ないとても貴重な瞬間です。

連絡頂いたのが、3月1日の夜10時半過ぎ。

PC作業をしていたので起きてはいましたが、外に出てみると夜霧で真っ白なのと車の窓ガラスが凍っており出発にもたついてしまいました…。

牧場に到着すると、すでに母馬から仔馬の肢先が見えていました。

母馬にとって今回が初めての出産。
普段から大人しく人懐っこいところのある可愛らしい顔立ちの馬です。
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しばらくすると、寝てうめき声を上げて踏ん張り始めました。
しかし、すぐに立ち上がり踏ん張ります。

初めての経験にどうしてよいか分からず、馬房の中を歩き回っているようにも見えました。

仔馬の鼻先も見えたところで、スタッフさんが出産の補助をします。
仔馬の肢を持ちひっぱります。

最終的には母馬は立ったまま無事に出産🐴✨
(母馬の母が、いつも立って出産するそうです…。)

仔馬の体に纏わりつく胎盤を外し、スタッフさんが体を拭きます。
その間に他のスタッフさんは、まだ母体から離れていない胎盤を紐で括り落ちやすいようにまとめていました。(無事に胎盤は1時間後に落ちました)

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母馬が鼻先を仔馬の顔に近づけそっと触れ、匂いを嗅ぎます。
稀に育児放棄をする馬もいるので、見守るスタッフさんたちにとって緊張の瞬間です。

本能からなのでしょう。
すぐに仔馬を一生懸命舐め始めました。
誰から教わった訳でもないのに、初めての出産から数分も経たないうちに子育てが始まりました。

スタッフさんは母馬の乳から初乳を搾り、哺乳瓶に入れて仔馬に与えます。
必死になって飲む姿の可愛らしさに、キュンとしました🐴🍼

しばらくすると仔馬が立ち上がる素振りを何度か見せるので、スタッフさんがサポートしながら無事に立ち上がりました👏✨

今回の出産シーンは、Youtubeからもご覧いただけます↓


YouTube: 「仔馬誕生の瞬間」馬産地の冬~谷岡牧場

厩舎を出ると霧も晴れ、空には沢山の星がキラキラ輝いていました💫

大安・一粒万倍日というおめでたい日に生まれてきた、新しい命ーー。
母馬との時間は、秋の離乳の時期まで。
母馬からたっぷりの愛情を受けて、健やかにのびのびと成長してほしいです。

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以上

糸井いくみ

職種
一般社団法人umanowa(うまのわ)代表

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