今回は東京から、こんにちは。
12/1・2に行われた日本ウマ科学会 第38回 年次大会に参加してきました。
今回写真家の高草操さんより『ウマ科学会 』を紹介していただきました。
「馬」という対象を通じて、科学的・人文的な知見を集め、交流し、その知識と技術を向上させるための総合的なプラットフォームがウマ科学会です。
2日間で馬に関するさまざまな発表が行われました。
まずは一番楽しみにしていた、高草操さんとヘレンさんの写真を見に展示会場へ!
高草さんの撮影したパネルの中には、今年2月に初めてお会いした際に撮影した冬のどさんこがありました。
パネルを見て、撮影した時のことを思い出しました。
ここ数年はあまり雪が積もることがない日高で「雪の中にいるどさんこを撮影する」と意気込んでいた高草さんとヘレンさん。
前日まで積雪もなく「無理だろうなぁ…」と思っていたのですが、なんと撮影当日にかなりの雪が降りました⛄
寒さや雪を気にすることなく終始楽しそうに撮影するお二人の姿は、私にははしゃぐ少女のように見えました。
1枚の写真からいろいろなことを思い出した、かけがえのない時間でした。
ヘレンさんの撮影したヨーロッパの馬たちは、見たことのない品種ばかり!
大自然の中で撮影された馬たちに惹きつけられました。
いつかヨーロッパにも行ってみたいという思いが湧いてきます。
2日目に楽しみにしていたのは、対州馬の保全に関する研究発表。
発表前に吉原知子さんと直接お話する機会がありました。
吉原さんを一言で言うなら、とても聡明な方です。
そして、初対面でも誰に対しても壁を作らずとてもフレンドリー!
吉原さんの魅力に一気に惹きつけられました。
<発表を行う吉原知子さん>
2020年より地域おこし協力隊として2024年3月まで、対州馬に関わっていたとのこと。
私と吉原さんは「馬」という共通のジャンルでの地域おこし協力隊として活動していましたが、地域が違えば取り組む活動も全く違います。
吉原さんは対州馬の保全のために遺伝子検査で分析し、対馬市の「対州馬保存計画 」に取り組みに貢献したうちの一人なのです。
対州馬は日本在来馬の中でもモンゴル系に近く小柄ですが丈夫な馬。
小柄なので、昔から島内では女性が対州馬と農作業などの仕事を共にしていたそうです。
北海道和種馬では今はもうほとんど見られない青毛の遺伝子を持つ馬が多いのも特徴なのだと、発表を聞いて初めて知りました。
研究以外にも乗馬のインストラクターの資格を取り、地元の子供たちが対州馬と親しむ活動を行なったり、対州馬の魅力を伝えるイベントも取り組んでいました。
帰ってきてからネットで見つけた対州馬の資料がとても分かりやすいので、皆さんにも是非見ていただきたいです👇
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吉原さんが魅力的な人だからこそ、地元の人たちを巻き込みこのような取り組みができたのだと思います。
現在は鹿児島大学共同獣医学部獣医学科の博士課程に進学し、対州馬をはじめ日本在来馬についての研究を継続しているとのこと。
吉原さんがもし馬産地来たら、どんな活動をするかなぁ…と、ふと思いました。
ちなみにまだ誰にも話したことがない自分の今後について、何故か吉原さんは雑談中に話し始めました。
「えっ…、占い師さん?! 」とツッコミを入れてしまいました。笑
地域のためにという使命感が協力隊員の時は強く、つい自分をがんじがらめにしてしまいましたが、そろそろ自分と馬との関わり方にも取り組んでいきたいとあらためて気付かされる刺激的な出会いとなりました。
対州馬、トカラ馬、野間馬とまだ会ったことのない在来馬がいます。
今年は日本の在来馬に出会う機会に恵まれた1年でしたが、来年も在来馬と出会う旅はまだまだ続きそうです。
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