秋のマイル王を決める第32回マイルチャンピオンシップ(京都芝1600m)は、日高の雄モーリス(父スクリーンヒーロー)が優勝!
スイートデコレーション顔で1番人気だったイスラボニータ、ミルコの勢いそのままに2番人気のフィエロ、ディープ産駒で池江厩舎ときたら買わないわけにはいかない3番人気のサトノアラジン等を寄せつけない強い競馬で、レース前にたっぷりと並べられた不安要素を一蹴しての、みごとな勝ちっぷりだった。
「5か月半の休み明け」
モーリスを本命にできなかったひとたちの苦悩はここだろうと思う。
私のような怠け者は、5か月も休むと、人間のカタチを留めておくのが難しくなるけれど、この「休み」というのは、レースに出なかったというだけで、床に臥せ、すりおろしたニンジンを食べさせてもらっていたわけではなく、休養はもちろん、十分な時間をかけて調教しましたよ~ということか。
マイルCSの出走メンバーを見て、まずは第一声「フィエロとモーリスだな」と、したり顔でつぶやいたまではよかったが、なんぼなんでも5か月は長いやろー!と対抗に。このレースは、個人馬主さんチの馬が勝つイメージもあった。考えすぎてわからなくなったら外国人騎手の馬にしとけ!みたいな、日本競馬において、本当はあまり歓迎してはダメな(はずの…)どんぶり勘定も。
別に知りたくもないと思いますが、私の馬券は、同じ4歳勢からサトノアラジンを本命にして安定の玉砕でーす(4歳牡馬全頭とヴァンセンヌという買い目)。
しかしモーリス。今年に入って無敗の5連勝は本当にすごい!西から東へのお引越しは開運!吉方だったという快進撃だ。
勝てば聞こえてくる「祖父グラスワンダーの再来か!」や「名門メジロ牝系の素晴らしさ!」などなど、立派な父スクリーンヒーローをすっ飛ばして、さらにスケールアップするエピソードがざくざく出てくるから、これまた嬉しい限り。
2013年のトレーニングセールで、わずかなお金で買われていったあの仔馬(2歳)がマイル王に君臨するなんてところが、特に私の涙腺をゆるゆるにさせますよ~。
次走は香港も?とあるけれど、大切に使ってこそのモーリス。また長期休養に入っても誰も文句は言わないでしょうな!
いけない。もうこんな時間だ。
今日はこれから東京スポーツ2歳ステークスがある。
悪友M嬢が先ほどからメールをよこしているが、内容が内容だけに無視している。
「昨日はモーリスの単複だったよ」
「3日間競馬があると寿命が縮まるわ」
「馬の2歳はヒトの何歳だ?」
もうすぐ60になるM嬢の寿命とて、そんなけ生きれば別に縮んでもいいじゃないかと思うし、変なメールを打つヒマがあれば、黙って馬柱を見てりゃーいいのになぁ。
それでも不思議と馬券が当たるM嬢に
「ロスカボスとキラージョーはどうかね」と返信したが、肝心な時にいきなりまったく返事がない。
困ったものだ。