冬の訪れを告げる立冬の日曜日。Gチャンネルをつけると3会場仲良くこぬか雨の空。馬場は当然重や不良になった。
先週に大きな重賞レース(秋天)が終って、ひと息つこうとしたものの、レース名を見てお尻のあたりがむずむずしだすから困りもの。東京のアルゼンチン共和国杯はFCバルセロナのメッシだし、京都のみやこステークスを見れば、みやこカボチャだよなぁーと、関係ない切り口から気になりだした。
土曜日の夜。早めの時間にビールでうがいをした後、日本酒にスライドするいつものパターンでソファーにひっくり返っていると、LINEがぴーぴー鳴る!何かを書きこまなくては!といろいろやるのだけれど、ヨッパライは字が打てない。「ゴールドアクター買いたいぜよ」と、なぜか土佐弁で返信するのが精一杯だった。
そのゴールドアクター。父スクリーンヒーロー、爺グラスワンダー。重馬場だろうが何だろうが、気にしない力強いタイプのイメージがある。
スタートからスズカデヴィアスのペースにメイショウカドマツが追走する中、ゴールドアクターと、もはやアルゼンチンの国旗にしか見えないスーパームーンが先団。各馬、重たそうに芝を走っていた。
ハンデ戦ということもあり、最後の直線はいろんなことに疲れた馬たちが続出していたが、最近馬上でうるさいところを見せる蛯名騎手を乗せたカドマツがポンと抜け出ていくと、吉田隼人騎手の丸みを帯びた正しい追いに応えてアクターが追い込み粘り勝ち!やったぜよ!
重賞初制覇はこのレース史上初の父子制覇と、立派に主役をはる結果になりました。おめでとうございます!
次走は父もこの道から制覇したジャパンカップがあるけれど、どうなるのでしょうか。
スクリーンヒーロー産駒は父との絆が記録となって色濃く出るような気がしているので、JCに出たとしても「あるんじゃないですか!」と思っています。
お次は京の都、カボチャではない方のみやこステークスですが、私はここにみつけたんですね。好きな馬を。
その名も聞けば一発で覚えられるカゼノコ(父アグネスデジタル)!9月に行われた新ひだか町の功労馬慰霊祭でお会いした静内軽種馬生産振興会の田中会長さんチのお馬です。
ダートはカゼノコが歓迎する道悪の不良馬場。ひょっとしてこのメンツの中でもいい線いくのではと、1番人気のダノンリバティには目もくれず、6番人気のカゼノコに複勝を300円でへなちょこ勝負(会長、単勝でなくてゴメンナサイ)。
レースはエーシンモアオバーが引っ張る展開。ローマンレジェンドが前目、後方にロワジャルダンとカゼノコが追走。馬たちはどう思っているのかわからないけれど、私は砂漠のようにカッサカサに乾いたダートよりも、雨をかぶってしっとりしているダートの方が走りやすいのではないかと思っている。冷たい泥をかぶってしまう馬もいるけれど、あのやわらかい鼻先で砂を吸い込んで苦しい思いはしないかもしれない。脚抜きがよさそうだが、これも馬によるのかな。
ハナで頑張って力尽きたモアオバーをかわしてロワジャルが内の狭いところを抜けてきた。ローマンも当然のようにやってくる。そして大外からカゼノコが最速のあがりで飛んで来た!させさせーーー!もしや!よもや!ダーーー!
決勝線はロワジャルが粘って1着!(日本レコード・タイ)、アタマ差でカゼノコが2着。3着にはローマンで、最後はイワタさん、気を緩めているように見えましたがギリギリセーフでしょうか。え?鞭?ちょっと使いすぎたと思ったのかもしれませんね。
それにしてもカゼノコは惜しかった!最後はややヨレてご指導を受けたが、小さな馬体に最高斤量ながら、本当にいい追い込みで1頭だけ違う脚を見せてくれただけで嬉しく思う。
瞬く間に競馬が終ると、即時にLINEがぴーぴー。
「エリ女はさ~」
早いよ!
オケラの強いところはこの切り替えしとエアブリンカー。前しか見えてませ~ん!
私の方は複勝も当たったし、気を良くして京都のメイクデビュー5Rの『超高額落札馬による世紀の対決』について語りたかったなぁー。
サトノダイアモンドとロイカバード。これからの競馬界を背負って立つ馬たちの登場と、特にダイアモンドの強さを見てシビレていた。ついにやりましたね里見オーナー!このこはお値段以上のええこですねー!コンビニのレジで小銭をじゃらじゃらやっている私にとっては夢が脚をつけて走っているみたいなことですよ。
ケガをしないように順調に成長してもらい、来年の春になったらまた会いたい馬たちがわんさか。
雪も降らないのに来春のことか。
私も早いな!