7月25日、船橋競馬場で行なわれた習志野きらっとスプリント(SIII)で、
佐藤裕太調教師(船橋 2014年開業)が重賞初制覇を達成しました
メモリアル勝利はデビューから携わっている南関生え抜きのスアデラ(馬主:吉田照哉様)。
鞍上は本田正重騎手
佐藤裕太調教師といえば、故川島正行調教師の一番弟子
騎手時代にはアジュディミツオー、マズルブラスト、フリオーソ、
クラーベセクレタ、カイカヨソウなど、
近年だけでも多くの重賞ウイナーの調教パートナーとして
数々の栄光を支えてきたことでも知られています。
「『初めての重賞を勝ったらどうなっちゃうんだろう?』って自分でも 思っていましたが、
もう(調教パートナーとしては)重賞130勝くらいしてるから結構冷静でした(笑)
でも、やっぱり調教師になってからというのは嬉しいものだなと思います」
そう語った佐藤調教師。
印象的だったのは、
スアデラの調教をつけている西村栄喜騎手への感謝の気持ちを、
騎手時代に自身が経験した悔しさを重ねながら語っていたことでした。
「本当は自分で調教して獲りたかったです。
調教してくれた西村栄喜騎手には感謝していますが、
自分のような思いをさせてしまいました」
「口取りはいつも端から見ているだけでした。
だから、ようやくここに立てたという気持ちです」(佐藤調教師)
「今まで僕のふがいなさで重賞を勝たせることができなかった。
裕太さんの初重賞制覇に携われて光栄です。
スアデラはスタートもよくてスピードもありますし、
賢くて乗りやすいです」(本田正重騎手)
この習志野きらっとスプリント(SIII)は3年前、
故川島正調教師が最後に勝った重賞レース。
体力的にキツい身体を気力で奮い立たせるかのように、
表彰式で受け取った花をファンの皆さんに配っていた故川島正行調教師の姿を思い出します。
一番弟子の裕太調教師の初重賞制覇がこのレースというのも
何かの縁かも知れませんね。
偶然のステキなタイミングが重なって
こういうショットも撮ることができました。
厩舎に帰る川島正一調教師と遭遇
「裕太、おめでとう」
インタビューでは
「地元で初重賞制覇というのも嬉しいです」と言っていた佐藤裕太調教師。
偶然通りかかったゲート「FUNABASHI RACE TRACK」の文字を背に
あの先生の、
「一番弟子へのお祝いだよ。魔法使いのおじさんだからね」という声が聞こえるようなシーンでした
佐藤裕太調教師については、重賞初制覇の詳細とあわせて、
別途お伝えしたいと思います。