5月5日に船橋競馬場で行われたかしわ記念JpnⅠは、張田昂騎手騎乗のカジノフォンテン(船橋・山下厩舎)が優勝しました。
1年前はまだ重賞未勝利だった馬が、川崎記念に続いて2つ目のJpnⅠのタイトルを獲得。
カジノフォンテンの成長力はもちろんのこと、「無理をしないように」と愛馬をじっくりゆっくり育てるように陣営に言ってきたオーナー様。それに応えてきた厩舎スタッフたち。
当日のレースの様子は阿部典子さんがお伝えするだろうなと思いまして、私はかしわ記念翌日のカジノフォンテンの様子をお届けしますね。
結論から言うと、レース後も元気ということだったので本当に良かったです。
山下調教師がカジノと朝会った時、わたしが午後おじゃました時。
いずれも毛づやがビカビカと光っていて、「レース後なのにすごいですねぇ」と、山下調教師も驚いていました。食欲もたくさんあるそうなので何よりです。
「馬は自分の競馬をした時はイライラしないので、カジノも自分の競馬ができたんでしょうね。ケロッとしていますよ」と波多野厩務員。
この後は予定通り帝王賞、秋以降もビッグレースに参戦予定です。1600m以上の距離において、またアジュディミツオーやフリオーソのように中央馬と高いレベルで戦える馬が出てきてくれたこと。
それが、南関東生え抜き馬でもあり、上山と南関東の女傑でもあったジーナフォンテンの子供でもあり。
そんな母の現役時代の主戦ジョッキーの1人だった張田京騎手(現調教師)の息子の張田騎手がコンビを組んでいたり。
フリオーソを手掛けた川島正行調教師の愛弟子の1人でもあった、川島イズムを受け継ぐ山下調教師(当時は騎手)の管理馬でもあり。
そのフリオーソを手掛けた波多野厩務員が担当者だったり。
ドラマがたっぷりなチーム・カジノフォンテン。
南関東を主戦場にしている者にとっても、この路線でまたこういう馬が出てきてくれたことが本当にうれしいですし、しばらくは余韻に浸らせてもらおうと思います。
今回は無観客競馬として実施しましたが、次のカジノフォンテンのレースはお客様も見守る中で行われるといいなぁと願っています。