今週はこの話題を触れずにはいられません。
7月14日に大井競馬場で行われた南関東クラシック3冠目のジャパンダートダービーは、
仲野光馬騎手騎乗の12番人気キャッスルトップ(船橋・渋谷厩舎)が逃げ切り勝ちを収めました。
人気薄だったとは言え、中央の強豪たちを相手に真っ向勝負に挑んだすばらしい走り。
キャッスルトップは船橋生え抜き馬。初勝利までに9戦を要しましたが、
5月11日に初勝利を挙げると一気に4連勝を飾り、
重賞初挑戦での重賞初勝利。
以前まではスタートで遅れていたそうですが、
地方競馬の場合はゲートで尾っぽを取って発走することができるため、
それを行うようになってからスタートも決まってハナを切り、
自分の形に持ち込めるようになったそうです。
「そうすることで、勝負所からギアチェンジをして姿勢も低くなって、
最後までしっかり走ってくれるようになりました」と渋谷調教師。
最後の直線に入り、中央勢が迫ってくる中、
本当に渋太い走りで凌ぎ切りました。
デビューから丸7年を迎えた仲野騎手は、そもそも地方競馬教養センターの騎手候補生として合格しましたが、卒業近くに体重調整が厳しくなり、一度はこの世界から離れたそうです。
外で仕事を始めたものの、騎手という職業に未練があり、今度は船橋競馬場で調教専門厩務員として働き始め、4年の歳月を経て一発試験で合格し、24歳で夢だった騎手になり、今に至ります。
船橋ファン以外の方の中には、 仲野騎手はどんな騎手だろうと思う方も多いと思いますので、
よければ、南関東競馬ブログで以前書いた記事があるので参考に覗いてみてください。
自身にとって通算45勝目はJpnⅠのタイトル。
改めて、勝負の世界は諦めてはいけないんだなぁということを教えてもらった一戦にもなりました。