明日、9月7日は川島正行調教師の命日。
リニューアル工事が進む船橋競馬場を見ると、
競馬場のためにいろいろと尽力されていた姿を思い出します。
厩舎の設備面でも、ご自身でいろいろと工夫されていました。
川島正行調教師といえば、
ファンに楽しんでもらいたい、という強い思いを持っていたことでも知られています。
亡くなる1か月半前、最後の重賞制覇となった
習志野きらっとスプリントでは、
表彰式で受け取った花を、1本1本ファンに手渡す姿がありました。
当時、体調もとてもつらかったのではと思います。
また、マスコミも大切にし、
できる限りインタビューに応じて
競馬場のためになること、
ファンのためになること、
ファンが喜ぶ話はどんどん伝えて欲しい
そのための協力は惜しまない
とおっしゃっていたのも川島正行調教師でした。
朝の洗い場。
馬の足元を見ている背中。
取材の朝、
おなかすいてるだろう、ちょっと待ってなさい、と
家に入り、
しばらくしたら、パンを持って出てきて
「はい、これ、食べて」と手渡されたことも。
騎手学校時代の空腹で過ごす苦労話を聞いたことがあったので、
あの時のお心遣いはぐっとくるものがありました。
スタンドのリニューアル工事が完了したら、
まずは空を見上げてみたいと思います。
「魔法使いのおじさんだからね」
のおなじみの声が聞こえてきそうです。